1面記事】 

「リコー計器」清算へ

電装ユニット事業拠点再編 

リコー(三浦善司社長)は4月26日、多機能複合機に組み込む電装ユニット製品を設計・生産する子会社、リコー計器(佐賀市)を2014年以降に清算すると発表した。これによって、設計機能はリコーの電装ユニットカンパニー(神奈川県海老名市)へ、生産機能をリコーマイクロエレクトロニクス(鳥取市)へそれぞれ移管する。
 リコーは、第17次中期経営計画において「『成長』と『体質改造』の同時実現」を基本戦略とし、「事業の創造と集中」「高効率経営の実現」を推進している。
 今回、高効率経営の実現に向けた活動の一環として、持続的成長・高収益事業に集中するため、電装ユニット関連事業の設計・生産機能の国内拠点を再編するもの。再編により、今後ますます激化するグローバルでの競争に勝てる体制を構築し、さらなる生産性の向上を目指す。
【再編の概要】
 現在リコーグループの電装ユニット関連事業は、主にリコー、リコー計器、リコーマイクロエレクトロニクスの3社で展開しているが、リコー計器の設計機能をリコーの電装ユニットカンパニーへ移管するとともに、生産機能をリコーマイクロエレクトロニクスへ移管。これに伴いリコー計器は、今年12月で設計・生産事業を終了し、その後清算する。

  

ブラザー販売

ビジネスIJを拡充

顧客ニーズ深くフォーカス 

ブラザー販売は昨年、インクジェットプリンタの新ブランドを立ち上げたほか、A4モノクロプリントが1分間に100枚可能な高速機の投入によってプリンティング・カンパニーとしての地位を確立。また、ドキュメントスキャナ分野、Web会議サービス分野に進出するなど、新機軸を矢継ぎ早に打ち出した。これらをベースに今年度はどのように展開するのか、マーケティング推進部長の大澤敏明氏に抱負を聞いた。

  

3面記事】 

メディアコンフォート、高画質IJプリンタ投入

コスト削減など貢献

「オフィス」「印刷」市場へ拡販 

メディアコンフォート(東京都千代田区、多湖幹夫社長)は5月8日、A4カラー1枚1秒の高速出力と解像度1600dpiの高画質を特長としたインクジェットプリンタ「Panther(パンサー)C6010」を発表した。ランニングコストの削減や消費電力の抑制を実現し、オフィス市場へ訴求するとともに、大容量フィーダを用意することで印刷市場にも対応し、拡販を目指す。
 発表会見で多湖社長は「この製品は米国Memjet社が10年以上かけて開発した画期的なプリンタ。弊社は同社の日本正規代理店として、すでに『アストロジェットM1』を販売しお客様から好評を得ているが、『パンサーC6010』も自信をもって世に送り出し、日本市場を活性化させたい」と挨拶した。
 続いて、藤本克己常務(印刷システム事業部長)は「新規チャネル開拓へ向け、事務機販売店への働きかけを今、積極的に行っているところ。6月13〜14日にテピア(港区北青山)で開催する弊社フェア会場で発売開始する」と抱負を語った。

  

オフィス総合展

5つの展示会で構成

710 東京BSで開幕 

リードエグジビションジャパン(石積忠夫社長)は4月26日、東京第一ホテルで『オフィス総合展2013』の開催概要を出展各社に説明する特別セミナーを行った。
7月10日〜12日の3日間、東京ビッグサイトで開かれる今年の『オフィス総合展2013』は「第8回オフィスセキュリティEXPO(OSEC)」「第7回オフィス防災EXPO」「第4回エコオフィス/エコ工場EXPO」「第3回オフィスサービスEXPO」、新たに「HR EXPO(人事労務・教育・採用支援展)」が加わり、全5展で構成。
 セミナーでは、売上高と新規顧客を増大するための出展ノウハウをさまざまな角度から提示した。
 今年の『オフィス総合展2013』は出展者数が470社にのぼり、対前年度で33%増の伸びとなる予定。年々出展者数が伸びる理由として、総務・人事・経営層が直接商談することが普段難しいため、同展に出展すれば商談が実現しやすいと出展者が気づき、さらに前年実績として実際に売上げにつながったからと指摘。

  

ヤマイチテクノ、簡易ファイル共有サイト開発

外出先でも資料閲覧

新たな商材として提案 

ヤマイチテクノ(本社=大阪市西区、山脇雅則社長)は、訪問先や出張先で持参していない営業資料や技術資料をiPadなどのタブレット端末で即座に閲覧できる簡易ファイル共有サイト「DSFileShare(ディーエス・ファイル・シェア)」を開発し、このほど提供を開始した。商談やプレゼンの現場でタブレット端末を活用できる新しいシステム商材として事務機業界に働きかけ、販売代理店を募る。
 顧客訪問や出張前に事前に資料等を準備しても、商談内容や、その場の状況等で他の商品やサービスを提案した方がいい場合が多々ある。従来であれば、改めて資料や関連するデータを用意し、帰社後や、翌日のタイミングで送付、または再度訪問するといった対応となっていた。
 「DSFileShare」はそういった課題を解決する。再訪問することなく、その場でユーザーニーズに合った提案が行える。資料を送付したり、再訪問するまでの時間的なロスを挟んだりすることなく、商談を進めることができる。
 商談の際、所持できない膨大な資料(製品カタログ・提案書・販促資料・図面等の技術資料・マニュアル等)をスキャンした紙データなどを、その場にいながらiPadなどのタブレット端末を利用して閲覧できる。