1面記事】 

JBMIA、「業界活性化」へ邁進

定時総会 3つの重点課題継続 

ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)は5月29日、東京・内幸町の帝国ホテルで第2回定時総会を開催した。内田恒二会長(キヤノン相談役)は、振興市場の開拓の推進、地球温暖化対策への強化、事務機側から提案する環境の見える化などに積極的に取り組んでいくほか、「事務機業界の活性化を通じて、日本を元気にする」姿勢も継続して展開していく。中西英夫専務理事は5項目の重点課題を説明した。
 総会後に開かれた記者会見で内田会長は、「昨年5月に会長に就任した時3つの重点課題を表明させて頂いた」と、この1年間の活動概要を述べた。
 1つ目は、振興市場の開拓の推進。インドネシアにおける事務機器使用実態調査を実施したほか、インドの市場調査も実施して成果をあげた。また中国ミッションを実施して、継続訪問の重要性を認識したと言う。
 2つ目は、地球温暖化対策への取り組みの強化。電機・電子4団体の一員として自主行動計画の評価とまとめを行った。独ブルーエンジェルマーク基準改定への対応も行った。
 3つ目は、事務機側から提案する環境の見える化。BMLinkSプロジェクトで、マルチベンダデバイスでオフィスの省電力が管理できるソフトを開発した。

  

コニカミノルタ

大阪教育大と共同研究

複合機活用で教育現場効率化 

コニカミノルタビジネスソリューションズ(和田幹二社長)は、大阪教育大学と「2次元バーコード(QRコード)を活用したクラウド型文書活用(スマートポスト計画)」を研究テーマとして、複合機(MFP)を活用した教育ICT分野でのソリューション開発およびそれを活用した実践検証を実施した。
 同社は、顧客の多様化する課題や要望に応えるため、主力製品であるA3複合機を活用したソリューションを提供してきた。教育現場の課題として、紙文書で日々蓄積する学習成果物の適切な管理、一括処理困難な成果物の電子化への工数削減が挙げられる。
 同社は、複合機を用いたソリューション開発を大阪教育大学と2012年4月から開始している。
 スマートポスト計画の具体的な取り組みの一つとして、複合機を使い、「QRコードシール」を一括印刷するシステム「スタン‐プリント」を開発した。それにより、先生は1クラス分の「QRコードシール」を短時間で作成可能となった。

  

シャープ

新会社「SBS」発足

販社再編 シェア拡大に尽力 

シャープは5月29日、東京・芝浦の同社東京支社で、シャープビジネスソリューション(SBS)の2013年経営方針の説明会を開催した。今年4月にシャープドキュメントシステムとシャープビジネスソリューションを再編・統合し、新会社SBSが発足したのに伴い、経営方針を明らかにしたもの。谷屋誠SBS社長は、「売上高目標1千500億円の達成に全力を挙げる」と決意を披露した。
 谷屋社長(シャープ国内営業本部副本部長)が登壇し、SBS発足の狙いについて、次のように説明した。
 「ドキュメント業界ではタブレット普及などでペーパーレス化が進展し、ドキュメント機器もシステム化し、ネットワーク化の中でセンターマシンとしてのニーズが高まっている。ITシステム業界では、サポートサービスも含めたワンストップ需要へのニーズが強まっている。この環境の中で、新しいソリューションを生み出し、変化に対応しながらお客様のニーズに応えていくのが、今回の会社統合の狙いである。BtoB事業を積極的に国内で拡大していきたい。SBSの目指す姿は、経営信条である『二意専心、誠意と創意』の気持ちを持って、企業を営んでいく。お客様に独自のワンストップソリューションを提供するベストソリューションカンパニーを目指していく」と説明した。

  

2面記事】 

近畿複写産業協組、創立50周年

「感謝の集い」盛大に挙行 

近畿複写産業協同組合は5月29日、JR大阪駅ノースゲートビルのレストラン「ラグナヴェールプレミア」で組合創立50周年記念「感謝の集い」を盛大に開催した。青写真から複写へと変遷を遂げてきた歴史を振り返り、今後はPOD(プリント・オン・デマンド)市場を拡大し、新規顧客の創造に邁進することを誓い合った。
 157名が出席した記念パーティーは満田創専務理事(ダイビス社長)と事務局・小野恵美子さんの司会で進行。
 楠本雅一理事長(淀川工技社社長)は次のような開会挨拶を行った。
「組合員様、賛助会員様はじめ複写業界の全国の理事長様、また複写連理事ならびに委員の皆様、そして諸先輩方の御臨席を賜り、心より御礼を申し上げます。本来であれば、このような晴の場では功労のあった方々の表彰式が行われますが、今回は行いません。個人の方々以上にこの50年の歴史を支えていただいたのは組合員様と御客様。その事業を支えて下さった賛助会員様、さらには組合員企業に働く数知れぬ多くの従業員様や賛助会員の御担当者のお陰。改めて共に働いて下さった多くの方々に心からの感謝を捧げて本会を開式したいと存じます」

  

「JIIMAセミナー2013」開く

BD時代の文書管理問う各種政策提言 

日本画像情報マネジメント協会(略称JIIMA、高橋通彦理事長)は「JIIMAセミナー2013」を5月17日(東京・国際ファッションセンター)、5月27日(大阪・大阪産業創造館)で開催した。
 今回は「これからの経営が求めるクラウド・ビッグデータ時代の文書情報マネジメント〜紙から電子の社会をめざして〜」をテーマに、東京で18セッション、大阪で4セッションが実施された。
「文書情報マネジメントの国内外の最新動向とe‐文書法規制緩和をはじめとするJIIMA活動の取り組み」と題した基調講演で高橋理事長は、「最近のキーワードとして情報爆発の時代≠ニ言われている。想像もつかないほどの大量のデータがやりとりされ、それを加速させているのが、クラウドやソーシャルネットワーク、モバイル端末など新しい技術。文書情報マネジメントは、かつては組織内でやり取りされるものが中心だったが、いまや外部とのBtoB、さらにBtoCへと拡がっており、いろいろ試行錯誤し、課題や問題を抱えながら急成長している」と日本の市場動向を説明。