1面記事】 

東芝テック、医療分野に参入

医療品管理をサポート

店舗ソリューションのノウハウ活かす 

東芝テック(鈴木護社長)は、病院内で使用する医療用医薬品の管理をサポートする薬剤監査システム「Medi Match(メディマッチ)」および薬剤登録システム「Medi Regi(メディレジ)」を7月12日から発売した。
この2つの新商品は、小売業の店舗において広く利用されている同社POSシステムや保守サービスのノウハウを生かして、病院など医療業界向けに同社が初めて発売する医療ソリューション。
 現在、病院の医療現場では外用薬、内服薬、注射薬などさまざまな薬剤を使用しており、医療用医薬品の管理は医療事故を防止するために重要な業務となっている。一方で、医療事故防止や医療費誤請求防止への対策の根幹が手作業や目視確認で行われているケースも多くみられる。
 このような医療用医薬品管理を取り巻く環境の中、2012年6月29日、厚生労働省から製薬業界等に対して「『医療用医薬品へのバーコード表示の実施要項』の一部改正について」が通知された。同通知には、医療用医薬品の取り違えによる医療事故の防止や同医薬品のトレーサビリティの確保を目的としたバーコード規格の標準化推進が盛り込まれ、今後はバーコードを活用した医療用医薬品の安全管理体制の進展が加速すると見込まれる。

  

大塚商会

CAD・ビル管理を融合

節電対策ソリューション展開 

大塚商会(大塚裕司社長)は、日本で初めて3次元CADとBEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)を連携させたビル節電対策ソリューション「3Dビルコミュニケーションシステム」を9月26日から提供する。このソリューションは、竹中工務店(宮下正裕社長)の技術を基にしており、大塚商会が導入・サポートをする。
 ビル新築時のほか、既存ビルでも導入できるオープンなビル管理システムとして、オフィスビルのほか、テナントビル向けにも利用できる。ソフトウェアをパッケージ化することで稼働までの期間を短縮している。
 3次元CADの立体的な図面を使うことで、「どこでどれだけ使っているか?」といったフロアの電力利用状況確認がよりわかりやすくなる。タブレット端末を使ったタッチ操作による空調や照明の制御なども可能で、フロア利用の最適化や使用電力の削減など、従来よりも快適で効率的なビル運営を実現する。
 会議室予約と連携して、会議開始時間にあわせた空調や照明制御やスマートコンセントによるより細やかな電力管理など、幅広い顧客の要望に応える。

  

JIIMA、エンドユーザー動向調査

文書管理意識さらに高まる 

日本画像情報マネジメント協会(JIIMA、高橋通彦理事長)は例年、わが国における文書情報マネジメントに関する市場動向調査を実施し、刊行しているが、このほど「2013年エンドユーザー動向調査」を発表。約2万人のビジネスマンからe‐文書法・電子帳簿保存法に知見を持つ人で、文書管理システム導入ユーザーと未導入ユーザー合計305名を対象に行った。
 JIIMAは54年の長きにわたり、文書情報マネジメントメントの普及啓発に努めてきた国内唯一の公認団体。
 この間、マイクロフィルムの普及からスタートした活動は、時代の変遷とともに変化し、現在では「文書情報マネジメントの普及啓発」を目的に、紙から電子の社会をめざして、さまざまな公益活動を重ねている。
 今回発表した「2013年エンドユーザー動向調査」の回答者構成は、文書管理、内部統制、財務経理がそれぞれ30%(計90%)、役職者層が80%となっている。

  

2面記事】 

富士ゼロックス

GPSとスマホ連携

観光音声ガイドサービス提供 

富士ゼロックスは、GPS(全地球測位システム)とスマートフォンを利用して観光スポットの紹介を行う「観光音声ガイドサービス」の提供を開始した。
 7月10日の発表会で研究開発事業本部の大西康昭本部長(執行役員)は「コミュニケーションツールが多様化するなか当社は文書や画像情報だけでなく音声や動画を通じて価値あるサービスをお届けしたいと考えている。また、地域社会への貢献も目指しており、地域固有のテーマにも着目していきたい」と新サービスに取り組む背景を語った。
 これは全国の観光地を訪れる観光客向けに観光スポットの紹介を行う地域発信型のサービスで、地方自治体や観光協会に提供していく。
 サービスは、地方自治体が貸し出すスマートフォン端末用のアプリケーションと、情報提供者自らがその観光ガイドコンテンツをクラウド環境で制作するためのツールで構成されている。
 地方自治体は制作ツールを利用し、あらかじめガイドしたい場所の位置情報とテキストコンテンツをクラウド上のサーバーに登録する。

  

理想科学の「オルフィス」

「ShowNet」貢献で評価 

理想科学工業(羽山明社長)のIPv6対応高速カラープリンタ「オルフィスEX9050」がこのほど、幕張メッセで開催した「Interop Tokyo 2013」の「Best of Show Award」で「ShowNetプロダクト部門」特別賞を受賞した。
 同部門賞は、Interopの会場内に構築される世界最大級のデモンストレーションネットワークのShowNetに協力した企業が対象で、貢献した製品に贈られる。「オルフィスEX9050」は、刻々と進化するネットワーク図の出力を手掛け、ShowNetの構築スピードを加速させた、その高速性と実用性が評価された。
 今回、Interop初出展で初受賞となったほか、「ShowNetデモンストレーション部門」でも、ファイナリストとしてノミネートされた。
 今回で20回目の開催となるInteropは、企業のICT活用に関するネットワーク製品の展示や、コンファレンス、コンテストなどを実施するアジア最大級のネットワーク関連のイベント。Interopは日本国内だけでなく、ラスベガス、ムンバイ、ニューヨークなど世界主要都市でも開催している。