1面記事】 

富士ゼロックス、快適空間実現へ

空気清浄機内蔵カラー複合機投入

病院・保育園などでの効用に期待 

 富士ゼロックス(山本忠人社長)は業界で初めて、空間清浄機を本体に内蔵して一体化したカラー複合機「DocuCentre‐W C2263 Model‐PFS 空間清浄機付き」など2機種を9月11日から発売する。空間清浄機を搭載した新商品の主な活用の場は、不特定多数の人が集まる病院や診療所を想定。子供の多く集まる保育園・幼稚園・学習塾などでの効用も期待できる。企業の小規模オフィスにおいても業務効率向上とクリーンで快適な空間づくりに貢献する。
 昼夜稼働し、顧客のドキュメントを介したコミュニケーションを支援する複合機だが、多くの場合、コピーやプリントなどで実際に顧客が操作している以外の時間は待機状態として1日の大半を占めている。
 この長い待機時間にも、顧客に新たな価値を提供するため、今回、「クリーンで快適な空間の実現」という新しいコンセプトで、空間清浄機を内蔵した複合機を開発した。
 今回発売する複合機は、2011年12月から中小規模事業所向けに販売開始した「DocuCentre‐W C2263」シリーズの新規追加モデルで、用紙トレイ1段分のスペースに空間清浄機を内蔵し、一体化した省スペース設計を実現した。

  

ムトーエンジニアリング

3Dプリンタで高出力サービス

「試作サンプル」など提供開始 

ムトーエンジニアリング(阿部要一社長)は8月1日から、プロフェッショナル向け3Dプリンタによる企業向け「試作サンプル」や「完成予想モデル」などの出力サービスの提供を開始した。同社は、CADソリューション事業などを通じ、さまざまな製造業と接しており、試作工程軽減の一助として、今回の出力サービス提供に至った。
 「ものづくり」特に製造業の現場では、CAD画面だけでは視認が難しい場合が多い。製品化までに試作模型を作り、あらかじめ完成した形状を確認してから、正式な製造工程に移る。精度を求める製品では、試作のために簡易金型をおこし、忠実な模型を要求するケースもある。
 大企業の多くでは、この試作工程確認のため、3Dプリンタによるサンプルモデルを使っているが、プロフェッショナル向けプリンタの価格は高額のため、ものづくりを支えている中小企業への普及には至っていないのが現実。
 3Dプリント出力のためには、3次元CADデータが必要。製造系に使われている主要な3Dツールに対応可能。建築・土木系などで利用するツールにも対応している。

  

京セラDSJ

サイネージプラットフォーム販売

米スカラ社製 付加価値を新提案 

京セラドキュメントソリューションズジャパン(古賀真社長)は、SCALA(ギヨム・プル社長)と、正規販売代理店契約を締結し、デジタルサイネージプラットフォーム「Scala(スカラ)」の販売を8月7日から開始した。
 近年、われわれの日常生活においてデジタルデバイスを通じたさまざまなコンテンツ配信が急速に広がっており、看板やポスターなどにおいても都市部を中心にデジタルサイネージ普及の機運がますます高まりを見せている。
 今回の「Scala」の販売開始により、プリンタや複合機といったドキュメント機器に加えて、デジタルサイネージによるお客様の情報発信をサポートすることにより、新たな付加価値を提供していく。
 「Scala」を導入することで、インターネット等のネットワークを経由してさまざまな場所に設置したデジタルサイネージに対して、コンテンツの配信を一括で行えるだけでなく、従来のポスターなどの広告データを活用し、高精細なコンテンツ作成が可能になった。
今回の契約により、デジタルサイネージを活用したコンテンツの制作請負から、ハードウェアの提供、システムの選定、運用管理に至るすべてをワンストップで提供することも可能となった。

  

2面記事】 

コニカミノルタBJ

印刷領域の拡大提案

品川DISでセミナー開く 

コニカミノルタビジネスソリューションズ(和田幹二社長)は8月1日、東京・品川グランドセントラルタワー4階のコニカミノルタデジタルイメージングスクエアで、セミナー「色で変わる×色で変えられる広告効果」(印刷ビジネス〜領域拡大の可能性)を開催、印刷会社の経営者を始め、営業部門や企画部門、デザイン・制作部門の担当者ら50人が出席した。
 大貫満・PPG事業統括部長兼PPG営業統括部長は、「アプリケーションや後加工機による印刷物の付加価値向上や広告効果アップの提案は多々あるが、印刷業界の皆様がお持ちのDTP技術、ノウハウによって広告効果を上げる工夫はまだまだある。今回のセミナーでは『色』や『質感』で広告効果を上げる方法について実例を交えて紹介し、色の働きを戦略的に利用したビジネスの『可能性』について分かりやすく解説した。ビジネスチャンスの拡大に貢献できることを願っている」と開会挨拶した。
 第1部では、「bizhub PRESS C70hcの製品概要」と題し、PPG事業統括部PPG・CRD事業推進部営業推進部マーケティンググループの那須雄介氏が紹介した。

  

メガソフト

フェアで「間取り図作成」アピール

「不動産チラシデザイナー2」実演 

メガソフト(本社=大阪市、井町良明社長)は7月30〜31日、東京ビッグサイトで開催された「賃貸住宅フェア2013in東京」(主催:賃貸住宅新聞社)に初出展し、同社の不動産チラシ作成ソフト「不動産チラシデザイナー2」を実演した。
 不動産業務での物件情報には間取り図が必須だが、作成には手間と時間がかかる。今回、業務向け不動産専用ソフトの「不動産チラシデザイナー2」を用いて間取り図を素早く綺麗に作成する「間取り図作成教室」を同社ブース内で実施した。
 参加者は、不動産オーナーや不動産管理会社の運営者。会場に設置したノートパソコンと配布したテキストを使って、図面作成を体験。初心者はメガソフトのスタッフのサポートを受けながら作図に取り組んだ。
 同ソフトは不動産広告を付属のテンプレートの文字と画像を入れ替えるだけで作成が可能。多角形やR壁などの表現にも対応した間取り作成機能を搭載しているほか、不動産流通機構が運営する不動産情報交換のため、コンピュータ・ネットワーク・システム「レインズ」から図面や物件情報を取り込む機能や、印刷業者にデータを引き渡す際に便利な2色分解機能などを搭載している。