1面記事】 

JDパワー、カラーコピー機・プリンタCS調査

顧客維持へ重要度増す

「商品」「コスト」の影響度大 

JDパワーアジア・パシフィック(鈴木郁社長)はこのほど、「2013年日本カラーコピー機およびカラープリンタ顧客満足度調査」の結果を発表した。この調査は、全国の企業(従業員規模30人以上)を対象に、オフィスで使用するカラーコピー機およびカラープリンタの顧客満足度を調べたもの。調査は5月に実施し、カラーコピー機は6千70社から、カラープリンタは2千436社から回答を得た。
 この調査では、各機器における総合的な顧客満足度に影響を与える4つのファクター(領域)を設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価をもとに総合満足度スコアを算出した(1千ポイント満点)。
 ファクターごとの総合満足度に対する影響度は、カラーコピー機では「商品」36%、「コスト」22%、「販売店の対応」18%、「保守サービス」24%となった。カラープリンタでは「商品」45%、「コスト」29%、「販売店の対応」19%、「保守サービス」8%となった。

  

コニカミノルタの「ビズハブ」

独の環境保護マーク新基準クリア

新たなワークスタイル強力に支援 

コニカミノルタ(松ア正年社長)のカラー複合機(MFP)「bizhub(ビズハブ)C554e」シリーズが8月9日、ドイツの環境保護マーク「ブルーエンジェルマーク」の認証を、「オフィス機器」分野で、電子写真方式の機種として世界で初めて取得した。「bizhub C554e」シリーズは5機種のA3カラー複合機からなる。
 「bizhub C554e」シリーズは、モバイルクラウドとの親和性の強化や一段と使いやすくなった操作などで、モバイル端末の利用増加に伴い多様化が進む顧客のワークスタイルを強力にサポートする製品。
 今回、新たに取得したブルーエンジェルマークは、ドイツにおいて世界に先駆けて環境問題の解決を図ると同時に環境保全型商品の開発や販売を促進することを目的として、1978年に導入されたマーク制度。審査基準は対象製品ごとに異なる。
 1月から「オフィス機器」審査基準が大幅に厳しくなり、「資源保護、有害物質削減はもとより、使用時のエネルギー消費の低減、超微細粒子(UFP)の放出が少ない機器」が要求基準となっている。

  

東芝テック

中期経営計画まとめる

積極的に構造転換図る 

東芝テック(鈴木護社長)は8月1日、今後さらなる事業の発展に向け、2015年度を最終年度とする当グループの中期経営計画を発表した。この計画の実行により、2015年度には、連結ベースで売上高5千500億円、営業利益340億円の達成を目指している。あわせて、2013年度第1四半期決算も発表。売上高、純利益とも前年同期比を上回り増収増益となった。
 東芝テックグループは、昨年度の中期経営計画での中長期ビジョン「リテール市場での基盤を活かし、グローバル・ワンストップ・ソリューション企業を目指す」に基づき、「グローバル化の加速」「ソリューションサービスの拡大」「高収益化に向けた企業体質改革」の推進を実施してきた。
 その結果、2012年度は、海外リテール事業(東芝グローバルコマースソリューション社)の新規連結および国内事業が好調に推移したことや、海外を中心とした構造改革にともなう収益改善により、大幅な増収増益を達成することができた。
 今回、さらなる事業の発展に向け、2015年度を最終年度とする同社グループの中期経営計画を策定した。

  

2面記事】 

文紙メッセ2013

メーカー73社が出展

事業展開に役立つ講演も 

文紙MESSE協議会(大阪文具工業連盟・大阪紙製品工業会・中部文具工業協同組合)主催による「文紙MESSE2013(文具紙製品見本市)」が8月8〜9日、大阪市中央区のマイドームおおさかで開催された(協賛=大阪文紙事務器卸協同組合、大阪文具事務用品協同組合、ほか)。
 開会式で西村貞一代表幹事(サクラクレパス社長)は、「この催しは文具紙製品業界がより一層発展していくために皆の智恵と努力を集めて世間に発信し、お客様のご評価をいただく場。関西から日本全体に対して情報発信していきたい。」と挨拶。協賛・後援者とともにテープカットが行われた。
 10回目の開催となった今回は、文具ワンダーランドW≠ニ題して、文具・紙製品メーカー等73社・団体が出展。筆記具、紙製品、事務機器、電子文具、事務用品、画材・デザイン用品、OAサプライズ、書道用品、冠婚葬祭紙製品、ギフト・プレミアム、ファンシーグッズ、エコロジー商品、防犯・防災グッズなど数多く展示。
 出展効果を高めるため、一般公開に踏み切って4年目を迎え、開催2日間との商談日/一般公開日として設定し、商談の活性化とともに製品の開発・改良を促進するマーケティング活動や直接的な消費者プロモーション活動が展開できるように図った。

  

デュプロ精工の「レコティオ」

「折り紙再生」へトモエが導入

広島の「原爆慰霊祭」で配布 

デュプロ精工(和歌山県紀の川市、池田弘樹社長)の古紙再生装置「レコティオ」がこのたび、広島の「折り鶴」再生に活用され、8月6日の原爆慰霊祭において「おりがみ」等のペーパーアイテムに生まれ変わり、世界中から慰霊祭に参加した人々に配布された。
 これは、紙加工業のトモエ(本社:広島市安佐南区)がCSR事業の一貫として「レコティオ」を導入し、平和祈願の折り鶴を再生資源としてリサイクル活動をすすめているもの。
 広島平和記念公園内にある「原爆の子の像」に捧げられる折り鶴は年間10dにおよぶ。広島市は昨年5月から折り鶴に託された思いを昇華させるための取り組みとして市民に折り鶴を提供している。
 オフィスに設置できる「レコティオ」は廃棄コピー用紙を自社内で再生するためにデュプロ精工が2010年に開発した小型製紙装置で、国内の大手企業等に多数導入されている。2012年には政府表彰制度である第4回ものづくり日本大賞優秀賞を受賞した。
 今回のトモエのような導入は初めての事例。折り鶴昇華への取り組み促進と、障がい者の社会参加支援、環境保全への効果が期待されている。