1面記事】 

ブラザー、高性能複合機・プリンタ投入

「ビジネス事業」拡大へ

SOHO市場で「高PV」狙う 

ブラザー販売(片山俊介社長)は9月26日、インクジェットプリンタ「PRIVIO(プリビオ)」およびレーザープリンタ・複合機「ジャスティオ」の新製品を発表した。印字速度や耐久性、操作性等を向上・充実させることで、PV(プリントボリューム)の高い層を攻略。SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)ビジネスユーザーからの支持をさらに拡大する。
 片山社長は、「新製品のターゲットは自宅や少人数で仕事を行うSOHOユーザー。当社は1980年代後半からこのワークスタイルのニーズをとらえた製品を開発・販売し続け、A4モノクロレーザー複合機の国内シェア1位、A3インクジェット複合機市場を創造するなど、この市場で確固たるポジションを築き、ビジネス向け製品も認知度が年々高まっている。ユーザーフレンドリーな新製品を提案することで、ブラザーのビジネス事業の最大化を図り、市場の拡大に貢献していきたい」と挨拶した。
 三島勉取締役は、「SOHO市場を細分化して事業所当たりの人数別でみると、多くなるほど(1人→9人)当社のシェアは低いのが現状。ビジネス事業の最大化を図るためには、PV(プリントボリューム)の高い層を獲得することが重要。ラインアップをより充実し、お客様の多様なニーズに応えることでSOHOユーザーからの支持をさらに拡大したい」と背景と狙いを語り、大澤敏明マーケティング推進部長は新製品それぞれの性能と提供するソリューションを説明した。

  

キヤノンなど4社、新団体を発足

モバイル機器の標準規格構築めざす 

キヤノン、米HP、サムスン電子、米ゼロックスの4社は9月24日、メンバー制による非営利団体「Mopria Alliance(モプリア・アライアンス)」を発足した。同団体はスマートフォンやタブレットなどのモバイル機器とプリンタに印刷アプリケーションの標準規格を構築し、快適な印刷環境を実現することを目指している。
 従来、モバイル機器からワイヤレス印刷をする際には、使用するプリンタにより指定のアプリケーションをダウンロードする必要があった。このような状況の中、「Mopria Alliance」は、モバイル、ソフトウエアおよびプリンタなどの業界をとりまとめ、すべてのモバイル機器から、場所を問わず、どのメーカーのプリンタでも簡単に印刷できるという広い互換性を持つ標準規格を構築することを目的としている。
 「Mopria Alliance」の注力分野は次のとおり。
@ユーザーが複数のドライバーをダウンロードする必要をなくすことで、メーカー間の隔たりを解消し、優れた操作性を提供する。
AMopriaブランドとそのロゴマークの訴求を目指すと同時に、ユーザーにモバイル機器からのワイヤレス印刷の使いやすさについての理解を促進する。
Bモバイル機器からワイヤレスで印刷するための標準規格の開発と導入を推し進める。
C印刷アプリケーション開発者に開発にあたってのオープンな環境とツールを提供する。

  

NOMA

12月から電子ファイリング検定実施

実務重視の内容に 

日本経営協会(NOMA)は、「第35回ファイリング・デザイナー検定」試験を12月7日に、また、その専科として「第33回電子ファイリング検定」試験を12月14日に、「第10回公文書管理検定」を来年1月25日に実施する。「電子ファイリング検定」は今年度から「電子化ファイリング検定」の名称を変更、実務面を重視した内容に改訂した。
平成9年度から昨年度まで15年間続いた「電子化ファイリング検定」は、電子文書の多くが紙の文書をスキャナなどで読み取って電子化したもの、つまり「電子化&カ書」だったことから命名された。
 しかし、最近は元本自体がデジタルで作成された文書(ボーンデジタル)が多くを占めるようになった。このように電子文書の出自や作成方法が変化し、それに伴って電子文書の内容の多様化やその利用方法の深化が急速に進展している。
 これを引き継ぎながら、ICT(情報通信技術)の最新の動向やオフィスにおける近年のデジタル化の一層の普及を反映して、より時代の要請に即した検定になるよう、大幅に改訂が行われた。情報を整理するという観点からすれば、世の中が変化しても文書管理の本質は変わらない。電子であろうと紙であろうと、そこにおさめられたコンテンツを管理・活用する目的は同じ。

  

2面記事】 

JBMIA

事務機上半期、国内外で出荷回復

プリンタ・複合機、堅調に業績拡大 

ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA、内田恒二会長)は9月20日、自主統計品目の2013年上半期(1〜6月)出荷実績を発表。総出荷額は7千629億円(前年同期比104・0%)で、内訳は国内が2千667億円(同101・8%)、海外は4千962億円(同105・2%)だった。
【総出荷】
 2013年上半期における総出荷金額は、トータルで前年同期比104・0%だった。
 品目別でプラスになったのは複写機・複合機(前年同期比104・3%)、ページプリンタ(同107・6%)、データプロジェクタ(同107・9%)となった。
 マイナスとなった品目は、電卓&電子辞書(前年同期比96・0%)、ECR/POS(同89・7%)、デジタル印刷機(同91・2%)、シュレッダ(同77・8%)、電子黒板(同77・3%)、タイムレコーダ(同96・4%)だった。

  

ベンキュージャパン

書画カメラ市場参入

効率的な作業環境めざす 

ベンキュージャパン(沢尾貴志社長・東京)は9月12日、東京・文京区の東京ガーデンパレスホテルで新製品内覧会を開催した。
 内覧会では、9月10日に販売を開始したゲーミングディスプレイ「XL2420TE」を始め、オフィス向けの27型WQHDワイド液晶ディスプレイ「BL2710PT」や、グラフィック市場向けのカラーマネジメント液晶ディスプレイ「PG2401PT」、書画カメラ「S30」などを出品、販売代理店80社が来場した。
 「XL2420TE」は、ゲーマー向けに多彩な機能を充実させた24型液晶ディスプレイ。店頭想定価格は5万4千800円前後。「XL2420TE」では、暗いシーンの視認性を高める新開発のBlack eQualizerカラーエンジン技術の搭載、元プロゲーマーによりカスタマイズされたFPSモード、新たに144Hz駆動、1ms(GTG)の高速応答性、ちらつきゼロのフリッカーフリーバックライトを搭載、注目を集めた。
 AHVAパネル+LEDバックライトを搭載した「BL2710PT」は9月27日から販売を開始するオフィス向け27型液晶ディスプレイ。店頭想定価格は7万5千800円。