1面記事】 

シャープ、「ITテレビモニター」開発

タッチパネル対応で

あらゆるサービス手軽に 

シャープ(高橋興三社長)は10月21日、ソリューション型テレビ「ITテレビモニター」を新たに開発したと発表。法人市場を対象に、2014年2月以降販売を開始する。
 「ITテレビモニター」は、タッチパネル対応テレビにインターネットやビデオ・オン・デマンドなどのネットサービスと顧客ごとの業務用システムを融合させたソリューション型テレビ。ユニット部分を交換すれば新しいネットサービスへの対応も可能になる。同社は今後、同機をさまざまな業種に提案し、法人市場向けの販売を強化していく。
 「ITテレビモニター」は、ネットサービスや業務用システムと連携し、導入する顧客ごとにカスタマイズが可能なソリューション型テレビ。
 病院やホテル、スポーツクラブなどの施設では、利用者のさらなる利便性向上のため、手軽に利用できる様々なサービスが求められている。
 同機は、各施設で需要の高いテレビに着目。ネットサービスや業務用システムと連携し、導入する顧客ごとにカスタマイズが可能なソリューション型テレビ。
 タッチパネル操作でテレビや多彩なネットサービスが手軽に楽しめるだけでなく、例えば病院内では電子カルテの表示や病室からの食事の注文など、より質の高いサービス提供が可能。

  

キヤノンMJ

「カセヤ」を国内提供

新ITサービスをスタート 

キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、米国Kaseya(カセヤ)のクライアント向けITサービス提供プラットフォーム「Kaseya日本語版SaaS」を、12月2日から国内で提供を開始する。クライアント向けITサービスの増強と品質向上を図り新たなサービスを拡充することで、継続的な利用を推進し、2016年までに、年間10万クライアントでのサービス利用を目指す。
 キヤノンMJグループでは、2011年から開始した5か年計画「長期経営構想フェーズU」の重点戦略において、「サービス事業会社化」を掲げ、ITソリューション分野では、ストック型ITサービス事業とグローバル事業の積極展開を目指している。
 近年、新OSへの移行やモビリティの普及により拡大するクライアント市場では、その導入や管理、運用のコスト削減が経営課題になっている。
 こうしたニーズ(課題)に応え、キヤノンMJは2012年から「Kaseya」(オンプレミス型)の販売を展開してきたが、これに加え12月2日からクライアント向けITサービス提供プラットフォーム「Kaseya日本語版Saas」の販売を開始する。

  

内田洋行

会議室の予約円滑に

クラウド型の運用サービス 

内田洋行(柏原孝社長)は、クラウド型の会議室予約運用サービス「SmartRooms」を開発し、10月23日から販売を開始した。「働き方変革」をすすめる同社では、ICTの利活用による新しいワークスタイルの提案を強化していく。
 この「SmartRooms」は、企業などの効率的な会議室利用を促進する管理ツールとして、グループウェア「Microsoft Exchange」「サイボウズ ガルーン」「Google Apps for Business」と連携されることによって、オフィスワークで日常的に利用している予定表などと関連づけて会議室予約が行えるもの。
 オフィスワーカーの円滑な会議室予約・利用を実現。クラウド型で提供するため、専用サーバーの構築等を不要とし、安価で迅速な導入を支援する。
 「SmartRooms」は、会議室前に設置するタブレット(Android)の部屋前端末とグループウェアとの情報を無線ネットワークで結合し、内田洋行がクラウドで収集された利用状況ログをデータ化して提供する、会議室予約運用サービス。

  

2面記事】 

JGAS

「POD機」多彩に出展

付加価値創造でビジネス拡大 

印刷機材団体協議会(宮腰巖会長)は10月2〜5の4日間、東京ビッグサイトで、国際総合印刷機材展「JGAS2013」を開催した。テーマは「Print+αプリントメディアの新たな挑戦!」。出展社は225社。会期中に3万1千237人が来場した。
 出展社のうちリコージャパンは、PODキッチンスタジオ(RICOH Pro C751EX/C651EX)を提案した。実際に仕事で使える魅力ある成果物、ハガキやフォトブックなどの制作工程を、後処理を交えながら実演した。バーチャルショップゾーンでは、レストラン、旅行代理店、アパレルなどの店舗を想定し、さまざまな販促物のアイデアを紹介し、注目を集めた。
 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、プルーファからデジタル印刷機、全体最適を実現するワークフローまで多数の新製品(「Oce ColorStream 3000Z」など)を用意し、実演を展開した。キヤノンのカット紙プリンタを中心に、コンテンツ管理・組版から受発注・生産管理システム、製本加工処理までを一気通貫で紹介するなど、来場者から注目を集めた。

  

CEATEC(最先端IT・エレクトロニクス展)

「スマート社会」実現へ

技術力で「新市場」創造 

最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN2013」(主催=電子情報技術産業協会、情報通信ネットワーク産業協会、コンピュータソフトウェア協会)は10月1日〜5日の5日間、千葉市の幕張メッセで開催した。「Smart Innovation‐明日の暮らしと社会を創る技術力」をテーマに、国内外の587社が出展、会期中に14万1千348人が来場した。
 「CEATEC AWARD2013」では、京セラのピエゾフィルムスピーカー「スマートソニックサウンド」が経済産業大臣賞を受賞した。グランプリには、パナソニックの世界初20型4KIPSα液晶パネル搭載4Kタブレット「TOUGHPAD 4K」と、NECの「クラウド型EV・PHV充電インフラサービス」が受賞した。
 特別展示のHATSPLAZAでは、リコー(ジェルジェットプリンタ複合機「SG3120SF」)や、東芝(ペーパーリュースシステム「LOOPS」)、パナソニック(パーソナルファクス「KX‐PD702DL」)が出品し、カラーインターネットFAXの相互接続性のデモを展開した。
 リコーは、コンテンツ制作から配信までワンストップで実現できるクラウド型配信サイネージシステムや、大迫力のマルチスクリーンサイネージ、プロジェクションマッピング型サイネージなど、さまざまなバリエーションのサイネージを紹介し、多くの注目を集めた。