【1面記事】

コニカミノルタ、「ＥＩＣＣ」加盟

社会的要請受けＣＳＲ調達強化

「行動規範」基準に積極展開

コニカミノルタ（松﨑正年社長）はこのほど、電子業界のサプライチェーンにおけるＣＳＲ推進団体である「ＥＩＣＣ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ　Ｉｎｄｕｓｔｒｙ　Ｃｉｔｉｚｅｎｓｈｉｐ　Ｃｏａｌｉｔｉｏｎ）」に加盟した。ＥＩＣＣは世界の電子機器メーカーや大手サプライヤーなど約９０社で構成し、グローバルなサプライチェーンを通じて社会・倫理・環境側面でＣＳＲの質の向上をめざしている。
　加盟企業は、ＥＩＣＣの「行動規範（Ｃｏｄｅ　ｏｆ　Ｃｏｎｄｕｃｔ）」を、自社の統一基準としてサプライヤーに展開する。ＥＩＣＣが構築した共通ツールを活用し、加盟企業はシンプルかつ効率的に「行動規範」の遵守状況を評価。取り組みの強化に必要な施策を検討することができる。
　コニカミノルタがめざす企業像は、「足腰のしっかりした、力強く成長を続ける企業」であり、「社会に支持され、必要とされる企業」。持続可能な企業として、社会的課題の解決と業績の拡大を両立し、社会と企業の両方に価値を生み出す必要がある。企業経営においても、事業に密着して社会の要請に応えることを重視している。

プラス

イトーキと販売提携

ＩＣＴ商材新規顧客開拓へ

プラス（今泉公二社長）の社内カンパニーで、オフィス・文教市場向けに文房具・オフィス家具等の卸販売事業を展開するジョインテックスカンパニーは、イトーキ（松井正社長）とＩＣＴ（情報通信技術）商材の販売契約を締結した。第１弾として、１１月２０日からイトーキ製「ＬＡＮシート」の取り扱いを開始し、企業・官公庁・学校へ販売していく。
　ジョインテックスは、カタログ通販に専任営業サポートが付いたデリバリーサービスの主力事業「スマートオフィス」「スマートスクール」を展開するとともに、顧客企業や官公庁が抱える事業課題の解決やオフィス生産性向上に資する独自サービスを強化している。
　タブレット端末・ノートＰＣの急速な普及に伴い、多くの企業、官公庁、学校で、無線ＬＡＮ接続環境の開設が求められている。
　「ＬＡＮシート」は卓上にセットし、シート上に無線ＬＡＮ対応のパソコン等を置くだけでネットワークにアクセスできる。簡便性と「電波を飛ばさずシートに閉じ込める」ため、無線ＬＡＮより安定的な通信と、外部からの進入による情報の漏えいを回避するセキュリティを実現できる点を訴求している。
　同製品の取り扱いにより、ジョインテックスと文具販売店は共同で顧客のＩＴ環境の構築をサポートする。

矢野経済研究所

印刷通販の成長続く

拡大スピードは鈍化

矢野経済研究所（水越孝社長）は１１月７日、国内の印刷通販市場の調査を実施した。調査対象は印刷通販事業者。同社専門研究員による直接面談、電話によるヒアリングと郵送アンケート調査を併用した。今回の調査における印刷通販市場は、購入価格を明示しており、Ｗｅｂ上で発注を行える印刷通販サイトを運営している事業者を対象としている。入稿方式については、オンライン入稿以外の入稿方法を採る事業者も含む。
　２０１２年度の印刷通販市場規模は４８９億７千２００万円（前年度比１９・７％増、事業者売上高ベース）となった。
　市場は本格的に形成されて以来、拡大を続けている。参入事業者数の増加で、特に２００９年度以降市場では価格競争が激化しており、ここ数年その成長率は鈍化傾向にある。
　２０１３年度の印刷通販市場規模は前年度比１１・１％増の５４３億９千万円（事業者売上高ベース）を見込む。
　リピーターの増加と売上上位の事業者の自己資本比率の水準低下により、新規顧客の拡大スピードはこれまでに比べて鈍化すると見る。潜在需要自体はいまだ大きく、最大の武器である「低価格」の威力を鑑みると、今後も成長は続くと考えられる。印刷通販市場の２０１２年度から２０１８年度までの年平均成長率を１１・１％と予測する。

【2面記事】

ブラザー

「あしたの年賀状」体験

「プリビオ」のアプリ活用で

ブラザー販売（片山俊介社長）は１１月１１日、東京・丸の内のＪＰタワーＫＩＴＴＥアトリウムで、ブラザーの「年賀状アプリ」を実際に体験できる場として、「インクジェットプリンタ『ＰＲＩＶＩＯ』あしたの年賀状体験イベント」を開催した。
　ブラザー販売は今年から、「ＰＲＩＶＩＯ」を活用した年賀状作成の取り組みを強化している。１１月から、パソコンを使用しなくても簡単に楽しく年賀状が作成できる６つの機能を搭載した「年賀状アプリ」の配信も開始した。
　また、特設サイト「ＰＲＩＶＩＯ年賀状サイト」をオープンした。このサイトでは、全国のご当地キャラクターとコラボレーションした「全国ご当地キャラ年賀２０１４」でのテンプレート配信や、美しすぎる書道家・涼風化さん監修による「美文字で書く年賀状」など、多数のコンテンツを展開している。
　さらに１１月中旬から、山崎弘也さん（アンタッチャブル）が声優として出演している新ＴＶＣＭ「あしたの年賀ジョー篇」も放映する予定となっている。
　体験イベントでは、ＰＲＩＶＩＯのＣＭに出演している山崎さんのほか、日本書道師範の涼さん、年賀状テンプレートに採用しているご当地キャラクターの「滝の道ゆずる」（大阪府箕面市）、「レルヒさん」（新潟県）、「出世大名家康くん」（浜松市）が出演するトークショーと、一般向けのタッチ＆トライイベントが行われた。

産業ときめきフェアin EDOGAWA

「ぴたこんシート」に注目

未来創る「ものづくり」新たに提案

「第１５回産業ときめきフェアｉｎ　ＥＤＯＧＡＷＡ」（主催＝産業ときめきフェア実行委員会・江戸川区）は１１月１５、１６の両日、東京・江戸川区のタワーホール船堀で開催した。「現在を造る未来を創る江戸川のものづくり」をテーマに、１３０の企業・団体が出展し、セミナーも開催。会期中に１万６千人が来場し、大盛況となった。
　このうち大東化工は、静電気で貼り付き、ホワイトボードのように自由に書き消しできる「ぴたこんシート」を実演し、多くの来場者から注目を集めた。
　「ぴたこんシート」は静電気で、室内ならガラスや壁・木など、どこでも張り付き、場所を選ばず、剥がし跡も残らないのが特長で、スクリーンとして使用できる。ホワイトボード用水性マーカーで自由に書き・消しもできる。表面にも静電気があり、Ａ４サイズ程度の軽い紙なら貼り付けることができる。環境に優しい素材（ポリプロピレン）を使用しており、リサイクルや燃えるゴミとして扱うことができることなどをアピールした。
　ビジネス・プラン・ネットは、カシオ計算機の経営支援専用システム「楽一」（ＢＸ５５０Ｒ／ＢＸ５００）を実演した。累計８万４千台の販売支援を誇り、ＸＰ対策と消費税８％対策の手伝いを行うなど、充実のＩＴ環境を実現する点をアピールした。