【1面記事】
シャープ、新ソリューション開発
会議スタイルを変革
業務の効率化サポート
シャープ（髙橋興三社長）は１月１６日、「会議の進化を、ビジネスの進化に」をテーマに、スマートなミーティングを実現する新たなオフィスソリューションを開発。タッチディスプレイ「ＢＩＧ ＰＡＤ」ならびにタブレット端末新製品の発売に合わせ、順次提供を開始する。
スマートフォンやタブレット端末などの普及やコミュニケーション手段の多様化により、ビジネスを取り巻く環境は大きく変化している。そのため、業務のさらなる効率化や迅速な意思決定などをサポートするソリューションやサービスが求められている。
同社は、オフィスのワーキングスタイルを変革し、スマートなミーティングスタイルを実現する新製品を開発し、新たなソリューションとして提案していく。
電源ＯＮから約５秒で起動し、画面へ書き込むことができ（タッチディスプレイ「ＰＮ‐Ｌ７０３Ａ／ＰＮ‐Ｌ６０３Ａ」に搭載。起動時間は、本体／リモコンの電源ボタンでＯＦＦにした状態からの時間）、資料などが高精細で表示できるタッチディスプレイ「ＢＩＧ ＰＡＤ」と、ワイヤレスで簡単にデータの共有や双方向コミュニケーションが可能なタブレット端末（Ｗｉｎｄｏｗｓ、Ａｎｄｒｏｉｄ端末、ｉＯＳ端末との接続が可能）によるミーティングスタイルを提案する。
キヤノンＩＴＳ
タイのＩＴ企業買収
東南アでＩＴビジネス展開
キヤノンマーケティングジャパン（キヤノンＭＪ、川崎正己社長）のグループ企業であるキヤノンＩＴソリューションズ（キヤノンＩＴＳ、浅田和則社長）は１月１０日、タイ国内におけるビジネスの拡大を目的に、タイのＩＴ企業「マテリアル・オートメーション・タイランド（ＭＡＴ）」の株式を取得した。
キヤノンＭＪグループは、５か年計画「長期経営構想フェーズⅡ」（２０１１年～２０１５年）において、「Ｂｅｙｏｎｄ ＣＡＮＯＮ， Ｂｅｙｏｎｄ ＪＡＰＡＮ」を旗印に掲げ、「グローバルに展開するサービス事業会社化」を重点戦略のひとつとして進めている。
キヤノンＩＴＳは、中国でＩＴソリューション事業を展開している佳能信息系統（上海）有限公司（キヤノンＩＴＳ上海）に加え、２０１２年８月にキヤノンＩＴソリューションズ・タイランド（キヤノンＩＴＳタイランド）をタイ王国・バンコク市に、同年１１月にはキヤノンＩＴソリューションズ・フィリピン（キヤノンＩＴＳフィリピン）をフィリピン共和国に設立し、ＩＴビジネスの幅を東南アジア圏へと広げてきた。
「カシオマレーシア」設立
アセアン地域の販売体制強化
カシオ計算機（樫尾和雄社長）は、ＡＳＥＡＮ地域での事業拡大を図るため、マレーシア・クアラルンプールに現地法人「カシオマレーシア）」を設立し、１月７日から営業・マーケティング活動を開始した。
カシオは、１９７０年代にＡＳＥＡＮ地域へ電卓の輸出を開始以来、長年にわたり販売代理店と協力しながら同地域で営業活動を行ってきた。
特に、２０００年代に入ってからは、約５億人の人口を抱えるまでに成長したＡＳＥＡＮ地域を重点市場と位置付け、２００１年にはシンガポールに「カシオシンガポール」を設立、２０１１年にはインドネシアにジャカルタ事務所を設けるなど、同地域での事業を拡大するべく自社営業拠点の整備・強化を進めてきた。
新会社の「カシオマレーシア」は、自社営業拠点の整備・強化という方針のもと、マレーシア市場に密着したマーケティング活動を行い、同国のユーザーニーズに応えた商品の販売政策を迅速に展開するために設立したもの。従来から深い協力関係にある販売代理店とともに、今まで以上に積極的な販売促進活動を実施していく。
【2面記事】
関西リコー会、賀詞交換会開く
総力挙げて反転攻勢
「強いリコー軍団」復活へ
関西リコー会・各地区リコー会合同の２０１４年「新春講演会／賀詞交歓会」が１月１５日、大阪市北区のウェスティンホテル大阪で開催。会員販売店８４名、リコーグループ４３名、計１２７名が参集、２０１４年は総力をあげて攻勢に転じ、行動的で強いリコー軍団を復活、お客様の声を謙虚に聴き、未来をつくっていこうと誓いあった。
冒頭挨拶に立った中村会長（ナカムラ社長）は、「私がこの新年会の壇上に立つのは３回目。昨年までは明るい話題が少なかったが、今年は株価が上がり、個人消費も高額商品が売れるなど上がってきている。今年の新成人は『この国の未来は明るいと思うか』という問いに４４％が明るいと回答しており、これは昨年の２倍。自分の未来については６割もの若者が希望と自信をもっている。こういう数字を見ていると、われわれも頑張らなければという気持ちになる」と近況を概観。
「リコー軍団はこのところやや守りの経営だったように思う。今年は総力をあげて攻勢に転じたい。行動的な強いリコー軍団を復活させよう。今日は報道陣も取材に来ているが、険しい表情をせず、競合相手に『なんか余裕あるぞ』と思わせるような、元気なところを見せたい」と士気を鼓舞した。
【3面記事】
近畿複写産業協組、新年互礼会開く
新たな顧客創造へ
ポスト・ジアゾで革新
近畿複写産業協同組合は１月１４日、大阪ステーションシティ・ノースゲートビル内のレストランで新年互礼会を開催、組合員および賛助会員が出席した。
冒頭挨拶に立った楠本雅一理事長（淀川工技社社長）は、「昨年５月に創設５０周年感謝の集いを催し、組合員、賛助会員をはじめ全国のお仲間も多数ご参加いただき共にお祝いすることができた」。「この５０年の歴史の骨格を担ってきたのは、ジアゾ事業。この事業が２０１６年３月に終息しようとしている。複写連（全国組織）では『１６０３問題』と名づけてその時期を明確にし、全国の会員、お客様に周知していく。ジアゾの消費量が減少してもリコー（リコージャパン）様は機械のメンテナンスならびに感光紙の供給を滞らせることなくずっと続けていただいている」と謝礼。
「終息にあたり業界の混乱を最小限にしたいことと同時に、ポスト・ジアゾ戦略を早く立ち上げて業態革新への契機としたい。この５０年われわれがジアゾで培った強みは図面を総合的にサービスできる力。昨今いろんな業界と競合するようになったが、この総合力はわれわれの誇り。時代によって仕事の内容が変わっても、私たちは成長していける。こうした体質とオンデマンド技術で顧客の業種の幅を広げ、新たなお客様を創造していきたい」。