1面記事】 

ブラザー、複合機新製品を投入

総合プリンタ企業に

IJ市場10%狙う 

ブラザー販売は9月6日、青山スパイラルホールでホーム/ホームオフィス向け薄型インクジェット複合機「マイミーオ」シリーズおよびSOHOビジネス向けプリンタ/複合機「ジャスティオ」シリーズの新製品を発表した。新型エンジンの搭載でプリンタ性能を向上、今後は総合プリンタメーカーとしてインクジェットプリンタ市場等での存在感を高め、「プリンターに、第3の選択肢。」という挑戦的なキャッチコピーで果敢に取り組む。
 発表会の冒頭、ブラザー販売・片山俊介社長は、同社が地域社会との連携や環境配慮など、さまざまな活動を通じてCSR経営を推進していると挨拶し、プリンティング事業と新製品戦略を述べた。「当社グループの売上高5千28億円のうち、プリンティング&ソリューション事業は現在7割を占めており、『ジャスティオ』と『マイミーオ』の2大ブランドを軸に、レーザープリンタからインクジェット複合機まで幅広いラインアップで展開している。2007年に誕生した『ジャスティオ』はSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)や店舗、企業のワークグループなど小規模オフィスにジャストフィットするプリンタ/複合機。2003年に誕生した『マイミーオ』も多機能・薄型と、シリーズ発売以来、ファクシミリ付き複合機としてのプレゼンスを高めてきた」と挨拶。

  

シャープ、オリックスと協業

法人向け新ビジネス共同展開 

シャープ(片山幹雄社長)とオリックス(井上亮社長)は9月14日、シャープ製の業務用製品に関して、オリックスの全国営業ネットワークを活用する法人向けビジネスを共同展開すると発表した。協業の第1弾として、シャープ製プラズマクラスターイオン発生機のレンタルを、電子計測器やIT関連機器レンタル業で最大手のオリックス・レンテックが、今月から開始する。
 オリックスは、リース・レンタルをはじめとした法人向け金融サービス事業の強化をこれまで以上に図っており、またシャープは、オフィスや店舗向けなどの法人向けビジネスの拡大を目指している。
 第1弾となるシャープ製プラズマクラスターイオン発生機は、企業の会議室や応接室などのオフィススペース、レストランやホテルの客室、ロビーや待合室などの公共スペースなどに、顧客にとって初期コストを抑えて手軽に導入することが可能。
 また今後は、シャープ製のLED照明や大型液晶ディスプレイなど、レンタル品目を拡充するとともに、プラズマクラスターイオン発生機についてオリジナルモデルの共同開発を検討していく。

  

NOMA

12月にファイリング・デザイナー検定

文書管理の適正化図る 

日本経営協会(NOMA)は、「第31回ファイリング・デザイナー検定」試験を12月3日に実施する。さらにその専科として、「第29回電子化ファイリング検定」試験を12月10日、「第6回公文書管理検定」を明年1月28日に実施。あらゆる組織において適正な文書管理を行うことが求められるようになった今、オフィスワークに不可欠の人材育成を呼びかけている。
「ファイリング・デザイナー検定」は、オフィス文書の発生から廃棄まで、ライフサイクル全般を適切に管理する人材を育成する目的で平成8年に始まり毎年2回実施されている。3〜1級の概要は次の通り。
「3級」はビジネスを行ううえで必要となる情報やファイリングに関する基礎知識を問う。出題数=マークシート25問、受験料(税込)=3千150円。
「2級」は ファイリングシステムを導入・維持管理できる知識・技術を問う。出題数=マークシート80問、受験料(税込)=5千250円。
「1級」は、組織内でのトータルファイリングシステムを設計・管理・指導できる能力を問う。出題数=マークシート70問および記述、受験料(税込)=7千350円。

  

2面記事】 

日本オフィス学会、第12回大会開く

オフィス空間の有効活用促す 

日本オフィス学会(JOS、沖塩荘一郎会長)は9月10日、東京・千代田区の中央大学駿河台記念館で「第12回大会」を盛大に開催した。
 第1セッションでは、まず沖塩会長が挨拶。「厳しい経済環境の中、閉塞感漂う現在の日本であるが、知的生産性や創造性を向上し、希望を持ち、生きがいを感じて働ける働き方や場のあり方の研究を扱うJOSの存在意義は、重要性を増している。研究成果を学会内に留めるのではなく、社会に対する発言を強めていく責任もJOSにはあると思っている。大会はそのための重要な機会。日本が元気になるためにはオフィスを考えることは重要な問題。本日の各発表から多くのヒントを見出されることを期待している」
 続いて、基調講演が行われた。東北大学の本江正茂准教授が「学び働く場所の意味‐東日本大震災の経験から」をテーマに、東日本大震災の被災後、研究室も演習室もない中で授業再開となった東北大学での体験を踏まえ、大災害時の事業継続性とオフィス空間の有効活用から解説を行った。

  

JAISAが自動認識展

先端ソリューションなど提案

バーコード・RFIDなど出展 

日本自動認識システム協会(略称=JAISA・土橋郁夫会長)は8月31日〜9月2日の3日間、東京ビッグサイトで「第13回自動認識総合展(AUTO ID EXPO2011)」を開催した。
 104社4団体が出展する今回は、バーコード、二次元シンボル、RFID(無線ICタグ)、バイオメトリクス(生体認証)、IC&磁気カードなどの最新技術と自動認識技術を活用したソリューションを中心に展示されている。会期中に1万9千552人が来場した。
 リコーは、レーザー印字システムとRFIDソリューションを展示した。レーザー印字システムでは、来年2月発売予定のリライタブルレーザシステムならびに同社の新技術である新しい感熱印字プロセスとして、ワンタイムのレーザー印字デモを展開し、注目を集めた。薄くて使い勝手の上がった何度も書き換えができるリライタブルハイブリッドメディア「レコビュー」を実演した。
 東芝テックは、ソリューション提案コーナーとして5つのコーナーを設けてアピール。プリティングソリューションを中心として、スマートフォンやタブレット端末を使ったモバイル・ネットワーク発行を展開。各種オートIDソリューションとの連携による見える化、効率化、RFIDをテーマとした展示も行った。

  

京セラミタ

カラー複合機など、高評価得る 

京セラミタ(駒口克己社長)のカラー複合機やプリンタなど3モデルが、米国のオフィス機器に関する独立調査機関Buyers Laboratory(BLI社)から、「2011 Summer Pickawards」を受賞した。
【受賞製品】
@A3カラー複合機「TASKalfa5550ci」(出力スピード:カラーは毎分50枚、モノクロ毎分55枚=A4ヨコ)
AA3モノクロ複合機「TASKalfa305」(出力スピード:モノクロ毎分30枚=A4ヨコ)
BA4カラープリンタ「ECOSYS FS‐C5250DN」(出力スピード:カラー・モノクロ共に毎分26枚=A4タテ)