1面記事】 

キヤノン

オラクルとグローバル協業

イメージング・ソフト融合へ 

キヤノン(内田恒二社長兼COO)はこのほど、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、浅田和則社長)、米オラクル、日本オラクル(遠藤隆雄社長)と共に、両社グループの強みを生かした「イメージング技術」と「ビジネス・ソフトウエア」の融合による新しい価値創造を目指し、オフィス向けソリューション分野で協業することに合意した。
 キヤノンとオラクルはこれまでも、オラクルのミドルウエアや「Java」をキヤノンの複合機やソフトウエアに組み込むなど、技術開発の分野において緊密な関係を築いてきた。
 今回、両社はキヤノングループのイメージング機器・技術とオラクルのソフトウエア技術を組み合わせ、両社のシナジーが期待できる分野において協業していく。これにより、新たな商材・サービスを創造していくとともに、両社が持つグローバルな販売力を活かして顧客に幅広くサービスを提供していく。
【製品開発での協業】
 第1弾として、キヤノンITSがキヤノンのイメージング技術と、「Oracle Database」、「Oracle WebLogic Server」、「Oracle SOA Suite」、「Oracle WebCenter」などのオラクルのソフトウエア技術を組み合わせ、柔軟性に優れた「SOAベースのイメージングプラットフォーム」を開発・製品化し、グローバルに展開していく。

  

コニカミノルタBS・エプソン販売

環境負荷低減へ物流業務で協業

ビジネス市場向け商品を共同配送 

エプソン販売(平野精一社長)とコニカミノルタビジネスソリューションズ(和田幹二社長)は10月3日、環境配慮への取り組みとして、CO2排出量の削減および物流業務の効率化を目指し、物流に関する包括的協業を開始した。今後も、CSR(企業の社会的責任)活動の観点から、従来の枠組みを超えた協力体制の構築に積極的に取り組んでいく。
 両社はかねてより、トラックの積載率・車両回転率の向上や納品時助手作業の共同化を通じて、環境負荷の低減を実現する共同配送の可能性を検討してきた。特に、顧客へ直接納品を行うビジネス市場向け商品(エプソン:レーザープリンタ・複合機・大判インクジェットプリンタ、コニカミノルタ:複合機)は単なる納品だけでなく、商品搬送時の安全確保や、顧客に安心してすぐに使用できるよう質の高い設置作業が求められている。
 このような中、両社は2011年10月から関東・甲信越エリアで、設置作業を含めたビジネス市場向け商品の共同配送を開始した。この取り組みにより、両社合計で年間のCO2排出量を約50d削減することが可能となる。今後は順次実施エリアを拡大し、さらにCO2排出量を削減すると同時に、高品質な納品・設置作業を通じて、顧客の満足度向上につなげていきたいと考えている。

  

CEATECジャパン2011

3D対応機器に注目

「スマート社会」実現へ 

最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN2011」(主催=電子情報技術産業協会など3団体)は10月4〜8日の5日間、千葉市の幕張メッセで開催した。「SmartInnovation‐未来をつくる最先端技術」をテーマに、活発な展示とコンファレンスを実施。国内外の586社が出展、会期中に17万2千137人が来場した。
 今年のCEATEC JAPANは、スマートフォンやタブレット端末を利用した家庭内消費電力の「見える化」、太陽光発電と家庭用蓄電を標準装備した街づくりなど最新のエネルギーマネジメントシステムなどを提案した。3Dヘッドマウントディスプレイ、グラスレス3Dテレビ、ワイヤレス技術による新しいテレビの視聴スタイル、3Dの大型映像技術、スマートフォンの大容量映像送信なども注目された。
 特別展示では、アクセシビリティPLAZAにビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)が標準化センター/アクセシビリティプロジェクトをパネル展示し、国際標準化や活動アクセシビリティ対応事例などを紹介した。

  

2面記事】 

リコージャパン

大阪で「V‐Pre」(セミナー&展示会)開く

実践事例など多彩に提案 

リコージャパンは10月3日〜4日の2日間、大阪市中央区の本町橋事業所と隣接するマイドームおおさかを会場に「Value Presentation2011 in OSAKA」(V‐Pre大阪)を開催した。
 初日に行われた記者会見で関西営業本部・副本部長の桧垣慎二執行役員は「当社グループが取り組んできた実践事例やノウハウをご紹介する場として、セミナーと展示、さらにライブオフィスと、これら3つを連動させて提案したいと考えている。当社のビジネスコンセプト『CCS(カスタマーズ・カスタマー・サクセス)』によって、お客様のその先のお客様にまで届く価値を創出していきたい。来場者は3千名を予定している」と趣旨を説明した。
 開催テーマは、明日への挑戦を、ともに。≠ナ、新たな時代に対応できる企業価値を顧客パートナーと共に創造し、課題を解決し、関係を強固にすることを目指し、5つのコンセプト「明日のワークスタイル」「事業継続のさらなる強化」「経営基盤の強化」「社会との共生」「変化に適応する経営」を設定した。

  

大塚商会、ビジネスソリューションフェア

東京、大阪など全国16か所で開く

ワンストップクラウドサービス提供 

大塚商会は、秋恒例のセミナー&展示会「ビジネスソリューションフェア2011」を9月から11月にかけ全国16か所で開催。
 そのうち最も来場者数が多いとされる大阪会場(昨年は約2千300名)は10月12〜13日、大阪市北区のウェスティンホテル大阪で開かれ、出展規模は72小間(60社、110システム)と昨年より2割増となった。
 今回は誕生! 確かなIT、元気なビジネス≠テーマに、さまざまなニーズをサポートする最先端のソリューション提案が展示会場およびセミナー会場で展開した。
 展示会場でひときわ注目を集めていたのは、ワンストップクラウドサービス「たよれーる Office365」のタッチ&トライコーナーとハンズオンセミナーのブース。これは日本マイクロソフトの「Office 365」に大塚商会のITサポートサービス「たよれーる」を組み合わせ、スマートフォン対応のメールサービスやWeb会議、在宅勤務にも活用できるコミュニケーションシステムなど企業情報システムとして利用できるもの。
 初めてクラウドを使うユーザーは導入から運用までの真剣に聞き入っていた。

  

山櫻がプリンティングフェア

画期的なIJプリンタ出展 

山櫻(市瀬豊和社長)は10月4、5の両日、東京・中央区の同社本社で「山櫻プリティングフェア2011 Autumn」を開催、超高速&高品質インクジェットプリンタ「ASTROJET M1」を中心に、印刷関連機器やエコロジー紙製品、Web名刺発注システムなどを出品。会期中に107社・155人が来場し、大盛況となった。
「ASTROJET M1」は、ライン型プリントヘッドを採用することにより、A4サイズ1枚当たり1秒のハイスピード印刷と、A4フルカラーで1枚当たり2・68円の低ランニングコストを実現した業務用インクジェットプリンタ。1600dpiの高品質で、はがきから角2封筒(対応用紙厚=0・1〜0・5_)まで、幅広い出力用紙に対応している。大量にセットできる給紙構造のため連続印刷が可能。角2封筒で500枚以上セットでき、追い積みも可能である。
「M1は年賀状、封筒印刷などを中・大規模店舗で取り扱う場合はもちろん、本部で集中的に印刷する場合にも最適なプリンタ。新たな市場開拓や新規事業を考えている印刷業者などから注目を集めた」(担当者)としている。