1面記事】 

再生トナーに「E&Qマーク」

日本カートリッジリサイクル工業会が制定

普及率87%へ 模倣品と明確に区別 

トナーカートリッジのリサイクル事業会社32社で構成する日本カートリッジリサイクル工業会(略称=AJCR、白崎弘隆会長)は10月25日、レーザープリンタや複合機などに使用されるトナーカートリッジの「リサイクル品」に対し、業界で初めて、環境管理基準・品質管理基準を定めた「E&Qマーク」制度を導入し、11月1日から運用を開始すると発表した。
 わが国では、年間約2千200万本のトナーカートリッジ(モノクロ・カラー)が使用され、そのうち約23%に当たる約510万本のリサイクルトナーカートリッジ(リサイクル品)が利用されている。
 トナーカートリッジ全体の市場規模(金額換算)は約3千600億円、このうちメーカー純正品など(汎用品など含む)が約3千200億円、リサイクル事業者によるリサイクル品が約400億円と推定されている。リサイクル品のトナーカートリッジは、純正品に比べ価格が半額程度と非常に低価格で品質も安定している。
 しかしユーザーにとってはまだリサイクル品に対する認識不足があるのも事実で、模倣品が出回っていることで、リサイクル品全体に対する信頼感の向上が課題となっている。

  

ITソリューションCS調査

キヤノンが高評価得る

〜JDパワー調べ〜 

J・D・パワーアジア・パシフィック(アルバート・ラパーズ社長)はこのほど、2011年日本ITソリューション顧客満足度調査の結果を発表した。同調査は、全国の従業員規模100名以上の企業を対象に、システム構築業務の委託契約先に対する満足度を明らかにするのが狙い。7月〜8月に郵送調査によって実施され、システム構築を外部に委託している2千703社から回答を得た。
 ITソリューションの顧客満足度ランキングは、対象となった14ベンダー中、キヤノンが803ポイントで第1位となった。ファクター別の評価では、4つのファクターすべてにおいてトップの評価を得ている。
 第2位は富士ゼロックス(790ポイント)で、同社は「営業対応」システム構築力/SE」「プロジェクトマネジメント」ファクターで業界平均を上回る高い評価となった。第3位はリコー(789ポイント)となり、第2位の富士ゼロックスと同様に「営業対応」「システム構築力/SE」「プロジェクトマネジメント」ファクターの評価が業界平均を大きく上回っている。

  

リコー

ベトナムに販売会社設立

中小企業向け販売を強化 

リコー(近藤史朗社長)は、アジア・パシフィック地域で11番目となる販売会社「リコーベトナム」をベトナム・ホーチミン市に設立し、11月1日に営業を開始した。
 これまでの代理店販売体制に加え、直売の体制を整えることで、一貫した販売戦略に基づき、同社ならではのきめ細かいサービス・サポートの提供や大手顧客のニーズへの対応、付加価値の高いサービスの提供など、着実に成長を続けるベトナムでの事業を強化する。
 ベトナムはBRICsに次ぎ、大きな成長が期待されている新興国のひとつ。平均6%の着実な経済成長を続けており、近年、主要都市には日本企業も含めて外資系企業の進出が際立っている。現在ではインターネット人口は2千万人(人口の25%程)を超えるまでになっており、IT環境も急速に整備されてきている。
 このような急成長に伴い、ベトナムでの複写機市場は今後2桁に近い成長を続けると予想されている。また外資系企業を中心として、欧米や日本と同様の先進的ニーズがあり、市場拡大が期待される。

  

2面記事】 

JIIMA

「eドキュメントJAPAN」盛大に

「業務改革」「環境改善」をリード 

ト協会(略称=JIIMA、高橋通彦理事長)主催による「eドキュメントJAPAN2011」(第49回画像情報マネジメントショウ)が10月12〜14日、東京ビッグサイトで開催された。今年のテーマは、「業務改革と環境改善をリードする統合文書情報マネジメント(ECM)〜復興の鍵をにぎる文書管理〜」。会期中に1万7千747人が来場し、大盛況となった。
「eドキュメントフォーラム」のプロローグで高橋理事長は「今回の震災を通して、企業の存続に関わる貴重な文書やデータ、地方自治行政や国の必要不可欠な様々な記録に対する危機管理への取り組みが、非常に重要視されてきている。この時期にeドキュメントJAPAN2011を開催した。来場者が最新のECMを見て、聞いて、触れて、理解を深めることができる展示会とフォーラムを開催し、皆様の文書情報マネジメントの今後の進化発展にお役に立てて頂ければ幸いである」と挨拶した。
 続いて「統合文書情報マネジメントの最新動向と政策提言を中心とするJIIMA活動」と題して、地方自治体や中央官庁の行政文書の早急な電子化と安全なバックアップ体制を作る提言のほか、危機管理ガイドライン、ユーザー層向け新資格の具体化、圧縮やチャートの標準化やガイドラインの作成、ECMの普及などを解説、活動状況を紹介した。

  

JBMIA

22回懸賞論文表彰式開く

高付加価値サービス提供へ 

ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA、山本忠人会長)は10月6日、千葉市のホテルニューオータニ幕張で、「第22回懸賞論文」の表彰式を盛大に行った。栄えある最優秀賞に鈴木努氏が受賞したほか、優秀賞、佳作が表彰された。
 JBMIA複写機・複合機部会サービス分科会の奥山幸宏分科会長は、開会の辞として、「懸賞論文は、『お客様の期待を超え、感動を与えた私の活動』をテーマに募集し、総数4千297作品の応募があり、厳正な審査の結果、優秀な11作品を選び、本日の表彰の運びとなった。応募作品を見ると、自らがお客の立場として受けた感動的な体験やサービスに対する不満などの体験から、自分自身が提供するサービスやサービス現場を振り返り、そして気付き、お客様の期待を実現するための創意工夫が示され、常にお客様側からの視点での地道な活動やご苦労が論文に描かれ、読むものが感動を覚える素晴らしい作品となっている。今回の懸賞論文を通じて、お客様の期待に応えるサービス活動が、より高付加価値サービスの提供につながっていくことを期待したい」と挨拶した。
 入賞者は、最優秀賞に鈴木努氏(秋田ゼロックス)、優秀賞に岡本義則氏(富士ゼロックス大阪)、藤田隆晴氏(京セラミタジャパン)、村上正博氏(リコーテクノシステムズ)らが受賞。

  

オフィスフェア(ぶんぐ博)

文具・事務機器一堂に

製品価値を笑顔で伝える 

大阪府下の文具・事務用品小売業者で組織する大阪文具事務用品協同組合(略称OBK)主催によるユーザー向け展示会『ぶんぐ博』(「第57回チームぶんきょう発オフィスフェア2011」)が10月27日、大阪市中央区大手前の天満橋OMMで開催され、オフィスユーザーや一般消費者が多数来場し、賑わった(後援=大阪府、大阪市、大阪商工会議所、大阪府中小企業団体中央会)。
 開催テーマは「大阪最大級の文具・事務用品の博覧会」。文具・事務用品・事務機器のメーカー94社が出展し、最新の文具・紙製品、OA機器、ギフト用品、年末商材、パーソナル商品等が出品された。
 開会式では、今年理事長に就任した金澤利治理事長(金澤英社長)が冒頭挨拶。「今年もこの『ぶんぐ博』の準備をすすめてきたが、例年にも増して事務局や販売店に問い合わせが多く寄せられ、関心をもっていただいている。また今日は隣の会場でシードさん、サクラクレパスさん、呉竹さんが体験イベント(ペーパークラフト、スクラップブッキング)を催され、全国各地からお客さんが来られるようなので、相乗効果もあり、盛り上がっていきたい。皆さんには笑顔でご来場者をお迎えいただけたらと思う」と期待を述べた。