1面記事】 

コダック、ベスカと業務提携

プリカ決済ビジネス拡大

共同で市場開拓行う 

コダック(松浦規之社長)とベスカ(吉田誠社長)はこのほど、「プリペイドカード決済サービス事業」に関して業務提携した。「プリペイドカード決済サービス事業」は今後も需要増加が見込まれるプラスチックカード型プリペイドカードの発行と活用を通じて、飲食、流通、金融等の個人消費者向け事業者のビジネス拡大を支援する事業。
 今回の業務提携では、プリペイドカードの残高管理、発行ポイント管理、顧客情報管理等にベスカが提供する「ベスカ・ペイメントサービス」を使用し、プリペイドカードの発行、運用に関わる各種業務をコダックが担当する。
 また、今後の需要の増加が期待される第三者型発行(消費者が購入したプリペイドカードが、当該企業の直営店舗のみではなく、提携企業先やフランチャイズ形式の店舗でも利用できる、プリペイドカードの利用場面が大幅に広がるカード発行形態)においては、プリペイドカードの発行者業務をコダックが担当する。
 この業務提携により、プリペイドカードシステムの提案に加え、カード発行や加盟店管理などの各種付随業務のアウトソーシングも含めた、一括請負型ソリューションとしてのサービス提案が可能になり、本サービスを採用する企業の業務負荷を大幅に軽減することができる。

  

IDCジャパン、国内クラウドサービス市場予測

本格的な成長期迎える

1525千億円へ飛躍 

IDCジャパン(竹内正人社長)は11月9日、国内クラウドサービス市場予測を発表した。それによると2011年の国内クラウドサービス市場は前年比45・9%増の662億円規模となる見込み。国内クラウドサービス市場は急速に拡大を続け、2015年の同市場規模は、2010年比5・6倍の2千550億円になると予測している。
 国内クラウドサービス市場は本格的な成長期を迎えている。同市場におけるクラウドプラットフォームおよびクラウドインフラストラクチャは、消費者向けインターネットサービスの基盤、特定アプリケーションのカスタマイズ開発/実行、新規Webアプリケーションの開発/実行環境として高い成長を遂げている。
 また、2011年以降、これらの領域に加え、PaaS/IaaS上でバックアップシステムを構築したり、業務アプリケーションを稼働させたりするユーザー企業が増加傾向にある。
 今回の調査は、2011年9月末までに収集した情報を基に市場分析を行っている。前回調査(2011年6月)と比較すると、2012年以降の国内クラウドサービス市場予測をわずかに下方修正した。

  

リコーの「紙レーサー」

東京モーターショー出展

新感覚の体験型アプリ 

リコー(近藤史朗社長)は、東京ビックサイトで開催中の第42回東京モーターショー(一般公開日は12月11日まで)に、専用紙にカラーペンで描いた車の絵をデジタルデータとして取り込み、他の人が描いた絵と共にレースができるアプリケーションソフト「紙レーサー」を出展している。
 東京モーターショーへの出展を皮切りに、同アプリを搭載した専用機のテストマーケティングを自動車ディーラーや各種イベント会場など向けに開始した。
 今回出展した「紙レーサー」は、専用紙に自分が描いた車の絵が画面上で動く新感覚の体験型エンターテインメント。読み取った車の絵の色分布や線、面の形状といった画像の特徴を抽出・分析し、独自のアルゴリズムによって、速度や加速力、グリップ力など車の性能が決まる仕組みとなっている。
 これにより、他の人が描いた車と対戦して速さを競うことができる。同アプリには、同社がオフィス分野で培った帳票処理、OCR、類似画像検索等の画像処理技術、画像解析技術を応用している。

  

エプソン

新たな視聴スタイル実現

「モバイルビューア」新開発 

エプソンはこのほど、メガネのように装着することで、いつでもどこでも大画面で映像、音楽、Webコンテンツを楽しむことができるシースルーモバイルビューア「MOVERIO(モベリオ)BT‐100」を11月25日から販売した。新製品は、プロジェクタのリーディングカンパニーである同社ならではの光学技術で、これまでにない新しい視聴スタイルを提案する。
 発表会見でエプソン販売の平野精一社長は、「新製品は、民生用両眼ヘッドマウントディスプレイにおいて世界初となるスタンドアローン型で、画面と同時に周りの状況を確認することができるシースルータイプの商品。大画面でコンテンツを楽しむエンターテイメント市場を拡大していきたい」と語った。
「BT‐100」は、同社独自の光学技術、高精彩ディスプレイにより、遠くを見れば見るほど大きく見える画面(20b先なら320型相当)であらゆる映像を美しく見ることができる。映像データはメモリーカードに保存することで再生機器への接続が不要であり、約6時間のバッテリー駆動が可能なことから、場所を選ばずにスタンドアローンで、外出先でも家の中でも自由な姿勢で視聴することができる。

  

2面記事】 

JOIFA

「机面高」720_推奨

規格化へ向け一石投じる 

日本オフィス家具協会(JOIFA、中村喜久男会長)は、「机面高」について、従来の700_から720_へ推奨値を変更し、社会への普及を試みることにした。
 机はオフィスの中心であるとともに「はたらく」ワーカーの生産効率、快適度にも大いに影響してくる。また、広くオフィスの事務執行のみならず、家庭における学習、公共施設機関の利用等、経済、産業、文化面におよぼす影響は甚大なものがある。
 かねてより、この机の高さが現行の700_で妥当かという論議が業界内外から噴出していた。
 それを受けJOIFAは、国民体位の向上や産業のグローバル化等の観点から、机面高懇談会を設け研究を続けてきた。その後、企業価値向上委員会の委託機関として研究を続行。結論として、推奨寸法720_をJOIFA規格とし、世に普及することとしたもの。
 JOIFAでは、広くこの推奨値に対する考えを聞き、さらに規格化等に一歩前進させるか、あるいはしばらく推奨値で使い勝手をみるか等、世の中の「声」を吸収したいとしている。

  

コニカミノルタ

オフィスの課題解決へ

秋葉原でソリューションフェア 

コニカミノルタビジネスソリューションズは11月11日、東京・外神田のベルサール秋葉原で「KONICAMINOLTA SOLUTION FAIR2011」を開催。首都圏ユーザー300社・500人が来場、大盛況となった。
 今回のフェアは「オフィスに散在する課題の解決に向けて」がテーマ。多くの企業オフィスに散在する課題を解決する手段として、Smart‐Work‐Style Officeソリューションを提案。顧客のオフィスとワークスタイルの分析を通して課題・問題点を明確化し、同社が提供するさまざまなソリューションによってコスト削減・生産性向上、環境負荷軽減、事業継続性向上を実現、来場者から多くの注目を集めた。
 展示会場では、「節電環境対策ゾーン」で照明電力削減、太陽光発電/蓄電システム、空調電力削減を提案した。「情報資産管理ゾーン」では、紙文書電子化コンサルティング、電子化文書管理、ドキュメント入出力サービス、ISO運用支援をアピールした。