1面記事】 

リコー、共通ポータル提供

クラウドサービス、グローバルに展開

ビジネスプロセスを最適化 

リコー(近藤史朗社長)は、法人向けクラウドサービスを開発・提供するプラットフォームを統合し、多様化する顧客のワークスタイルに新たな価値を提供するクラウドサービス共通ポータル「start.ricoh」を2012年度から国内での提供を皮切りに順次グローバルに展開。顧客にとって最適なIT環境を最適な形で、安心して利用できるサービスをワンストップで提供していく。
 同社は今後、「start.ricoh」を通じて、次のサービスを提供し、顧客が1つのIDで複数のサービスを利用できる環境(シングルサインオン)を整え、いつでもどこでも安心して業務処理やコミュニケーションが行える環境を提供することで、多様なニーズに応える。
@文書のプリントやスキャン、ストレージなどのドキュメントサービス
A情報共有や遠隔地との映像によるコミュニケーションなどを実現するサービス
B他社ベンダーやパートナー企業のクラウドサービス
 また、これまでサービスごとに管理をしていた利用状況などを一元管理することで、業務管理負荷の低減を同時に実現する。
 第1弾のサービスとして、デジタル複合機(MFP)やプリンタと連携し、スマートフォンやタブレット端末からの印刷や、ネットワーク環境に依存しないロケーションフリー印刷をセキュアに実現するクラウドプリンティングサービスを5月上旬に国内市場から提供開始し、順次、海外市場に展開する。

  

IDCジャパン

2011国内IJプリンタ・MFP市場動向

2年連続で前年比アップ 

IDCジャパン(竹内正人社長)は3月14日、国内インクジェットプリンタおよびMFP市場に関する2011年の実績を発表した。それによると、インクジェット製品の総出荷台数は前年比3・2%増の600万台で2年連続の前年比増加を記録した。東日本大震災、タイの洪水と相次ぐ自然災害が日本経済に大きな影響を与えた1年だったが、インクジェット市場は堅調な推移を示した。
 2011年はインクジェットプリンタ(単機能製品)の出荷が89万台で前年比14・7%の減少だったが、インクジェットMFP(インクジェットプリンタとコピーやスキャナを一体化した製品)は511万台で同7・1%の増加となり、初めて年間の出荷台数で500万台を超えた。その結果、2011年のインクジェット製品の出荷台数は前年比3・2%増の600万台となった。
 インクジェット製品の総出荷台数に占めるインクジェットMFPの比率は前年比3・1ポイント上昇して85・1%となった。飽和状態にあるとみられていたインクジェット市場だったが、無線LAN機能搭載製品の増加、操作性の向上、急激に増加しているモバイル端末やスマートフォンからの直接プリント、ウェブとの連携機能などが消費者の購買意欲を刺激した。

  

GfK、企業の事務機導入状況まとめる

カラー複合機が上昇

活用の集約化が進む 

GfKマーケティングサービスジャパン(朝比奈進社長)は3月6日、国内企業約1千800社のIT関連業務従事者にアンケート調査を実施し、企業の事務機器導入状況を発表した。調査方法はインターネットリサーチで、勤務先においてコピー機、FAX、レーザープリンタ、デジタル複合機の導入に携わっている人が対象。
 カラーデジタル複合機の保有率は過去5年上昇傾向にあり、2011年調査では69%に達した。一方、モノクロデジタル複合機、レーザープリンタ、インクジェットプリンタの保有率は減少傾向にある。また、インクジェット複合機は、横ばいを維持している。
 プリント出力量見込みは、カラーデジタル複合機を除くすべての事務機器において「減少する」の割合が「増加する」を上回り、保有率とプリント出力量の推移から、今後も引き続きカラーデジタル複合機への集約化が進むと考えられる。
 使用目的別稼働台数比率を見ると、「特定業務(基幹業務)の印刷物専用」としての稼働率がいずれの事務機器においても上昇傾向にある。中でもモノクロレーザープリンタは「特定業務(基幹業務)の印刷物専用」としての稼働台数比率が他の事務機器より高く、今回調査では25%を占めた。

  

2面記事】 

リテールテック2012大盛況

最新IT機器一堂に

販促にモバイル端末活用 

総合展示会「街づくり・流通ルネサンス2012」が3月6日〜9日、東京ビッグサイトで開かれた。アジア最大級の展示会で、「リテールテックJAPAN」を始め、「JAPAN SHOP」や「建築・建材展」、「NFC&Smart World」、「SECURITY SHOW」、「LED Next Stage」、「フランチャイズ・ショー」などで構成。会期中に23万6千155人が来場し、大盛況となった。
 第28回流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN2012」は、POSレジから本部システム、販促支援、デジタルサイネージなど、最新のIT機器・システムを一堂に展示した。出展社は152社。会期中に14万8千928人が来場した。
 カシオ計算機は、コミュニケーション端末「IT‐300」、ハンディターミナル「DT‐X7」を中心とした店舗支援システム、小規模小売店に最適な「VX‐100」など、流通向け製品を展示、注目を集めた。
 シャープは、タッチディスプレイ「BIG PAD」を活用した経営可視化ソリューションや天井埋込型プラズマクラスターイオン発生機、「Sharpdesk Online」を提案した。電子レジスタやタブレット端末、業務用携帯端末をアピールした。

  

シグマー技研

シュレッダ低価格モデル投入

スリムなボディー実現 

シグマー技研(三重県東員町、林正人社長)は、低価格のオフィス向けシュレッダ2機種を3月22日に発売した。
「SGX‐R3112DS」は投入細断幅がA3(310_)サイズに対応。本体寸法はW530×D300×H700_とスリムなボディー。
 細断方式は圧縮クロスカット。最大細断枚数はA4上質紙(64c/平方b)で13/13枚(50/60Hz)。細断速度は5・6b/分、5・6b/分(50/60Hz)。
 従来機なみの性能を備え、価格は約8万円安い19万8千円(税抜)に抑えた。細断寸法は約3・0_×24_。
「SGX‐R2211D」は、投入細断幅がA4(220_)サイズに対応。
 本体寸法はW440×D300×H700_とコンパクトなボディー。
 消費電力は160hと省エネ性能を備え、価格は14万8千円とハイコストパフォーマンスを実現している。
 両機種ともにカラーユニバーサルデザインを取得。スタートボタンやストップボタンなどの色彩が認識しやすく、誤作動を防ぐ。

  

『コニカミノルタマン』参上!

Webドラマ新たに作成

ユーチューブで限定配信 

コニカミノルタグループの中で情報機器事業を展開するコニカミノルタビジネステクノロジーズ(山名昌衛社長)はこのほど、新しいプロモーションの一環としてWEBドラマ『コニカミノルタマン』を作成し、YouTube上で限定配信している。
 このドラマは、【モノ(=製品)からコト(=ソリューション)へ】そして【コト(=ソリューション)を通じて人の役に立ちたい】という同社の想いを土台として作成したもの。
 同社の掲げるコミュニケーションメッセージ「Giving Shape to Ideas/革新はあなたのために。」のもと、顧客と共に考え、顧客を成功に導く手伝いをする同社の姿勢を、「コニカミノルタマン」として配信する。
 同時に、同社社員が実際の顧客の役に立った実体験を語るインタビューシリーズも、併せて公開した。
【ドラマ概要】
『コニカミノルタマン』(コニカミノルタのサービスの本質的価値をテーマにしたWEBドラマ)
 このドラマのストーリーは、同社のサービスソリューションを擬人化した「コニカミノルタマン」がMFPから現れるところから始まり、崖っぷちサラリーマン「シンジ」の元へ訪れ、気づかれることなく、さまざまな面から仕事を手伝うという展開のもの。