1面記事】 

JBMIA、事務機械の需要予測

国内減少も海外伸びる

複合機踏ん張り前年並み維持 

ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA、山本忠人会長)は3月29日、自主統計品目の2012年と2013年の需要予測を発表した。それによると、2012年総出荷予測は1兆4千560億円(前年比99・9%)。内訳は国内4千524億円(同99・1%)、海外1兆36億円(同100・3%)。2013年総出荷予測は、1兆4千567億円(同100・0%)、国内4千490億円(同99・2%)、海外1兆77億円(同100・4%)。
 2012年の総出荷金額予測の品目別では、複写機・複合機(同100・5%)、データプロジェクタ(同101・9%)、ECR/POS(同100・7%)、シュレッダ(同108・7%)、電子黒板(同101・9%)、タイムレコーダ(同101・9%)がプラスと予測した。
 総出荷台数予測では、複写機・複合機(同105・4%)、ページプリンタ(同103・1%)、データプロジェクタ(同108・0%)、ECR/POS(同106・7%)、シュレッダ(同108・1%)、電子黒板(同103・3%)、タイムレコーダ(同101・2%)がプラスと予測した。

  

内田洋行

韓国でICT構築

ETNERSと事業提携 

内田洋行(柏原孝社長)はこのほど、韓国のETNERSおよび同社のオフィス内装専門子会社であるETNERSデザインと、「ICT×DESIGN」をコンセプトとするICT空間構築の韓国市場での展開を目的とする事業提携基本合議書を締結した。
 あわせて、ETNERSデザインの事業規模拡大に向けた資本金増資に参加するための契約を締結した。これにもとづき、内田洋行とETNERSグループは、オフィスや教育施設を対象として、韓国市場でのICT空間構築事業の展開を協同で進めていく。
 内田洋行では、ICT空間構築事業の東アジアへの展開を基本的海外戦略として、中国市場とともに韓国市場を重要マーケットと位置付けている。一方で、ETNERSおよびETNERSデザインは、新規事業として韓国国内のオフィスや教育施設に対してICTソリューションを用いた空間設計に取り組むことを課題としている。
 こうした背景から、双方協議の上、韓国市場でのICT空間構築事業の展開、および内田洋行の事業コンセプトである「ICT×DESIGN」のブランディングを行うことを共通の目的に、技術協力と設計・販売に関わるリソースを相互に活用することを主な内容とした業務提携を行うもの。

  

シャープ

台湾企業と液晶事業提携へ

堺工場の安定稼動めざす 

シャープ(奥田隆司社長)は3月27日、電子機器の受託製造サービスの世界最大手企業である鴻海グループと、戦略的グローバル・パートナーシップを構築し主要事業分野において業務提携するとともに、鴻海グループを割当先とした第三者割当による新株式の発行を行うことで合意した。
 エレクトロニクス事業を取り巻く環境は、デジタル化の進展とグローバルレベルでの競争激化、そしてこれに伴う急激な価格下落等、厳しさが一層増しており、これら環境変化への対応が急務となっている。
 こうした事業環境下、今回の業務提携では、鴻海グループの中核企業である鴻海精密工業が、シャーパの液晶技術力への高い評価を背景として、堺工場で生産する液晶パネル、モジュールを最終的に50%まで引き取り、「ワンカンパニー」として同工場を共同で事業運営していくこととした。
 加えて、両社は業務提携に基づき、シャープのオンリーワンデバイス・商品の開発力と、鴻海精密工業が有する高い実装生産力・コスト競争力など、両社の強みを活かしたグローバルレベルの新たなビジネスモデルを構築し、市場ニーズにマッチしたコスト競争力のあるデバイス・商品のタイムリーな市場投入を実現する。

  

国内レーザーMFP・プリンタ動向

IDCジャパン リプレース需要顕在化 

IDCジャパン(竹内正人社長)は3月14日、国内レーザープリンタならびにMFP市場に関する2011年の実績を発表した。それによると、レーザープリンタ全体の出荷台数は、前年比0・2%減の89万2千台となった。また、レーザーMFP全体の出荷台数は、前年比0・8%増の64万4千台となった。
 レーザープリンタの出荷台数は2006年以降、2009年までの3年間にわたり減少していた。2009年は金融危機の影響もあって、前年比10・1%減と大きく減少したが、2010年は一転、前年比13・5%増と2桁増を記録した。2011年は出荷台数で前年比0・2%減とほぼ前年と同じ結果となっている。
 この間、2011年3月には東日本大震災、10月にはタイの洪水があり、生産への影響が懸念された。しかし、それぞれ比較的早く復旧したことや、その後のベンダーの営業努力によって、市場全体としては大きな災害の影響がほとんど見られない結果となった。
 2010年から企業のリプレース需要が顕在化しており、2011年もその傾向は変わらず、震災からの復興機運も手伝って安定した出荷台数に結びついたものと同社では分析している。

  

2面記事】 

JBMIA、2011事務機械の出荷

国内外ともに減少

カラーMFPは伸長 

ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA、山本忠人会長)は3月29日、自主統計9品目の2011年出荷実績を発表した。それによると、総出荷金額は1兆4千569億円(前年比94・6%)。内訳は、国内4千565億円(同94・3%)、海外1兆4億円(同94・7%)となった。
 品目別では、複写機・複合機(同100・0%)、シュレッダ(同103・5%)、タイムレコーダ(同106・0%)がプラスとなり、他はマイナスとなった。
 総出荷台数は複写機・複合機(同104・5%)、ECR/POS(同102・6%)、シュレッダ(同100・9%)、電子黒板(同105・1%)、タイムレコーダ(同103・2%)がプラスとなり、他はマイナスとなった。
 国内出荷金額は前年比94・3%のマイナス。品目別では、データプロジェクタ(同107・3%)、シュレッダ(同103・5%)、タイムレコーダ(同110・4%)がプラスとなり、他はマイナスとなった。
 出荷台数では、カラー複写機・複合機(同102・3%)、電卓(同101・7%)、シュレッダ(同100・9%)、電子黒板(同100・2%)、タイムレコーダ(同109・2%)がプラスとなり、他はマイナスとなった。

  

ジャグラ

広島で「文化典」開催

62 中国4県一丸で 

日本グラフィックサービス工業会(ジャグラ、吉岡新会長)は6月1日から3日まで、ホテルグランヴィア広島などで「第54回ジャグラ文化典広島大会」を開催する。テーマは「広島で仲間の絆を深めよう」。
 現在、ジャグラ中国地方協議会(善甫博史会長=ジャグラ文化典広島大会運営委員長)加盟の中国4県(広島・岡山・山口・鳥取)一丸となって開催準備を進めている。
【開催要項】
@1日目(6月1日)
・リョービ広島東工場見学会
・ウェルカムパーティ(広島の夜の下見会)
A2日目(6月2日)
・第54回ジャグラ文化典広島大会(総会と文化式典=ジャグラ本部理事会、SPACE21総会、各地協理事会・総会)
・懇親会パーティー(ハワイ旅行が当たる大抽選会のほか、絆を深めるご当地土産大作戦)
B3日目(6月3日)
・観光コース(6時間観光、世界遺産・宮島厳島神社満喫プラン=「舞楽」独占鑑賞、厳島神社特別参拝、もみじ谷会席)
・ゴルフコース(10組限定、親睦ゴルフコンペ=リージャスクレストロイヤルコース)