1面記事】 

東芝テック、新市場開拓に挑戦

「TOSHIBA」「TEC」2ブランドのシナジーで 

東芝テック・システムソリューション(SS)事業本部は5月14日、東京・渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで「平成24年度東芝テック中核ビジネスパートナー(BP)会総会」と「グランプリ2011 2nd Stage表彰式」を開催した。厳しい経営環境のなか各部門とも積極的な販売活動を展開、MFPも業界平均を上回る成長を遂げ、鈴弥洋行(福島県)が3連覇を果たした。
 会場には128社/139名の中核ビジネスパートナー(BP)が参集した。開会にあたって東芝テック・鈴木護社長は「昨年度は東日本大地震直後の大きな混乱のなかで始まり、台風、洪水と自然の猛威に加えて、超円高、世界的な景気の後退と、次々と問題が発生し、たいへん厳しい1年だった。このたびの弊社の決算は売上高が3千506億円(前年比3%減)、営業利益108億円(23%減)の結果になってしまったが、日本国内はBPの皆さまのご尽力もあって、上期は苦戦したものの下期でだいぶ挽回していただいて1%増とプラス伸長できた」と謝意を述べた。

  

MM総研

2011年度国内PC出荷実績

出荷台数、過去最高に 

MM総研(中島洋所長)は5月10日、2011年度(11年4月〜12年3月)の国内パソコン出荷実績を調査、結果を発表した。それによると国内パソコン出荷台数は前年度比5・0%増の1千529万4千台となった。下半期にタイで発生した洪水の影響でHDD生産が停滞、PCメーカーへの影響が懸念されたが、同半期は4・8%増の785・9万台となり、影響は限定的であった。
 流通ルート別実績では、個人向けルートが前年度比7・0%増の788・4万台、法人向けルートが3・0%増の741・0万台となり、個人・法人ともプラス成長となった。
 メーカーシェアは、首位のNECレノボ、2位の富士通、3位の東芝と順位は変わらなかった。首位NECレノボは0・7ポイントシェアを上げ26・0%となった。合弁事業によるコストダウン効果が奏功した。
 3位の東芝は、年間で200万台を初めて突破。個人向けの一体型デスクトップを投入したことや、主力のノート機での価格攻勢により主に個人市場でシェアを拡大している。

  

「ジャパンITウィーク春」盛況

1500社出展、活発な商談展開 

リードエグジビションジャパン(石積忠夫社長)は5月9日、東京ビッグサイトで、「第3回クラウドコンピューティングEXPO春」や「第9回情報セキュリティEXPO春」、「第15回組込みシステム開発技術展」、「第1回ワイヤレスM2M」など12の専門展で構成される、アジア最大のIT展「Japan IT Week春」を開催した。1千560社が出展。会期中に9万4千805人が来場し、大盛況となった。
「第3回クラウドコンピューティングEXPO春」は、クラウドコンピューティングサービス、クラウド上で提供する各種サービス・アプリケーション、インフラ・ソリューションなどが展示された。
 大塚商会は、オンラインストレージサービス「たよれーるどこでもキャビネット」や、仮想デスクトップサービス「たよれーるどこでもワーク」、ファイルサーバサービス「たよれーるファイルサーバパック」などをアピール。
 ブラザー販売は、WEB会議システム「Omnijoin」を提案した。TV会議相当の高画質・高音質と高いセキュリティを達成しながら、低価格と使いやすさを実現した、新しいWeb会議システムとして、注目を集めた。

  

2面記事】 

エプソン販売、スキャナ8機種ラインアップ

初のモバイルタイプ投入

販売シェアの向上狙う 

エプソン販売は5月15日、スキャナ製品の新ラインアップを発表した。本社で開催された新商品発表会で中野修義取締役(販売推進本部長)は「当社はスキャナ製品については現在販売シェアが22%と競合2社に比べて低いが、今後は3つの市場に取り組み、一気に挽回する」と戦略を述べた。
 ターゲットとする3つの市場とは、@クラウド&携帯でスキャンデータを活用するユーザー、A紙文書をデータエントリーする業務をもつ法人、B写真(フィルム)をデジタル化する写真愛好家。
 今年度末の目標シェアは35%。
 この日発表された新商品は、A4対応のモバイル型『DS‐30』、A4シートフィード型『ES‐D350』、フラットベッド型でA4対応の『DS‐7500』、『DS‐6500』、『DS‐5500』、A3対応の『DS‐70000』、『DS‐60000』、『DS‐50000』の計8機種。
『DS‐30』は、エプソンとして初めて投入するモバイルスキャナで、クラス最軽量の約325cとコンパクトなサイズ。必要なときに好きな場所に持ち運んで使用でき、USBバスパワー駆動のためあらかじめ設定しておいたPCとUSBケーブルで接続するだけで待ち時間なくすぐにスタンバイできる。

  

教育ITソリューションEXPO

次世代の学習システム展示

「電子黒板」さらに進化 

リードエグジビションジャパン主催、日本教育工学振興会(JAPET)後援による「第3回教育ITソリューションEXPO」(EDIX)が5月16日〜18日、東京ビッグサイトで開かれた。
 展示会場は、「学校業務支援」「eラーニングソリューション」「教育用ハードウェア」「教材・教育コンテンツ」「学校向けセキュリティ」「学校向け災害対策」「学校ECO化」のゾーンで構成した。
「学校業務支援」ゾーンでは、小・中・高校・大学向け校務支援システムをはじめ塾・予備校・専門学校、図書館向けシステム、学生・生徒募集ソリューション、学校情報配信システム、授業支援ソリューション、校内LAN・ネットワーク、クラウド・SaaS ソリューションなどを実演。
 富士ゼロックスシステムサービスは、テスト業務支援ソリューション、学校総務・事務担当者向け文書管理・閲覧システム、緊急時ルート出力支援サービス、薬科大学向け実務実習・管理システム、また、「Suica」や「PASMO」などの交通系ICカードで利用できる複合機出力サービスシステムを紹介した。

  

NOMDA、6月末で解散 

 日本事務機器流通団体連合会(NOMDA、阿久津晄会長)は4月に開催した正副会長会議で、6月30日をもって解散することを決議した。
 NOMDAは1973年、事務機ディーラー団体の全国組織として発足。事務機器、通信機器および情報機器流通業界の連絡を密に、業態の安定と市場発展を目的に活動してきた。
 しかし、近年は国内市場の低迷に伴い加盟協会の解散が続出。全国的な活動が難しくなってきたこともあり、今回の判断に至ったもの。機関紙『NOMDAニュース』もすでに休刊している。