1面記事】 

リコージャパン

2012年度事業方針を発表

クラウド積極活用見込む 

リコージャパン(佐藤邦彦社長)は、セミナー&展示会「Value Presentation2012」を7月11日〜12日、有楽町の東京国際フォーラムで開催した。テーマを「Innovation with You〜お客様と共に切り拓く、価値ある未来〜」と掲げ、顧客とともに取り組んだ改善・改革事例やリコーグループでの社内実践事例の数々を紹介。東京を皮切りに全国7都市で順次開催し、課題解決のノウハウを提供していく。
 開催初日に開かれた記者会見で佐藤社長は「当社はお客様の企業体質強化のため、さまざまな改善・改革の提案を行っている。ビジネスコンセプトは『CCS(カスタマーズ・カスタマー・サクセス)』。お客様のその先のお客様にまで届く価値を創出する姿勢で取り組んでいる。それを今回のイベントでご覧いただきたい」と述べ、開催趣旨と事業展開を説明した。
 取り組みの鍵となるのは『7×3の領域での価値提供』。縦軸に「ドキュメント」「ITインフラ」「SI/ソフト」「通信コミュニケーション」「イメージング」「オフィスインフラ」「NetRICHO」(オンラインショップ)の7項目、横軸に「マシン・イニシャル(機能をご満足いただくために)」「ランニング(安心してお使いになるために)」「アウトソース・コンサル(よりよく使いこなしていただくために)」の3項目を配し、それぞれを組み合わせることによって、それぞれの顧客へ新たな価値提供をすすめていく。

  

日本NCR

「モバイルPOS」新開発

スマホ活用・既存システム接続 

日本NCR(諸星俊男社長)は7月10日、スマートフォンを使ったモバイルPOSを開発し、第1弾としてアップルのiPhone、iPod touch、iPad対応のシステムを販売した。
 同システムは、汎用性の優れたモバイル端末採用による高い利便性を実現しつつ、日本クレジットカード協会(JCCA)のガイドラインに準拠した決済面での高いセキュリティー環境を確保した。現金、クレジットカードでの決済取引を行う業種・業態すべてのユーザーに利用できる。既存のデータベースから従業員データや商品データなどを取り込むことにより、既存のPOSシステムとも容易な接続を実現した。
 今後、同社の提唱する「c‐tailingソリューション」の一つとして、顧客起点の重要なコンタクトポイントを担っていく。

  

ブラザー

スキャナ市場へ参入

PCレスでデータ活用 

ブラザー販売は4日、ビジネス向けプリンタ・複合機のブランド「ジャスティオ」に、新カテゴリーとして「ドキュメントスキャナ」を投入。高速かつ大量の紙を読み取る卓上モデルから、小型で軽量なモバイルモデルまで、計4機種を7月より順次発売する。同時に「ジャスティオ」シリーズの新製品としてA4モノクロレーザープリンタ・複合機5機種を9月中旬から販売すると発表した。
 同社の片山俊介社長は、「2015年度で売上高7千500億円、営業利益580億円を目指していく。このため新規事業の確立を目指し、シースルー型ヘッドマウントディスプレイや、今回発表のドキュメントスキャナなど、新製品を提供していく」と語った。
 三島勉取締役は「スマートフォンやタブレット端末などの普及やクラウドサービスの利用拡大などから、書類をデータ化して活用する機会が増え、ドキュメントスキャナのニーズが高まっている」と説明した。
 ドキュメントスキャナの新製品は、卓上モデル「ADS‐2500W」「ADS‐2000」とモバイルモデル「MDS‐700D」「MDS‐600」で構成。

  

2面記事】 

オフィス総合展

出展製品の相談活発

環境改善へ製品・システム集結 

リードエグジビションジャパンは7月11日〜13日の3日間、東京ビッグサイトで「オフィス総合展2012」を開催した。この「総合展」は、「第7回オフィスセキュリティEXPO(OSEC)」「第6回オフィス防災EXPO」「第3回エコオフィス/エコ工場EXPO」「第2回オフィスサービス EXPO」の4展で構成。出展社数は400。
 「第7回OSEC」では、機密文書の電子化やリサイクルを行うサービスをはじめ情報記録物保管や出張シュレッダサービス、遠隔監視システム、ネットワークカメラ、入退室管理システムなどを出展。
 「オフィス防災EXPO」では、BCP(事業継続計画)策定、安否確認システム、初動支援をはじめデータバックアップサービス、在宅勤務支援ソリューション、免震・耐震装置などを展示。
 省エネ・節電対策の専門展「エコオフィス/エコ工場EXPO」では、エネルギーの見える化システムや省エネ診断サービスをはじめLED照明、太陽光照明システム、自動調光・照明制御システムのほか環境に配慮した建材や緑化製品を展示。
 「オフィスサービスEXPO」では、業務効率化やコスト削減、オフィスファシリティ、福利厚生、人材マネジメントに関わるサービスが多数出展。

  

エプソン販売

CAD市場に参入

国内シェア34%狙う 

エプソン販売は7月10日、大判インクジェットプリンタ「SureColor」シリーズの新商品として、CAD図面出力に対応したモデルを発表した。
 発表会で特販営業本部の佐伯直幸本部長は「当社は1999年に大判プリンタを投入し、POPやポスターなどGA(グラフィック・アーツ)市場で7割近いシェアを獲得しているが、これからCAD市場に初参入する。先日発表したサイン市場向けも合わせて、トータルで国内の大判市場で確固たるナンバーワンを獲りたい」と販売方針と目標を述べた。
 新商品は『SC‐T7050』(B0プラス対応モデル)、『SC‐T5050』(A0プラス対応モデル)、『SC‐T3050』(A1プラス対応モデル)の3機種で発売は9月上旬。
 図面出力に必要となる「線画出力」に関わる機能を強化。「細線の忠実な再現」、「斜め線・曲線の滑らかな表現」、「文字つぶれのない表現」などの高精細印刷を実現。プリンタドライバの線画モードで距離精度プラスマイナス0・1%、最少線幅0・02_の実現により高精度に印刷することが可能。また、図面出力はプリンタドライバ「線画モード」を利用することで簡単に出力できるほか、一部のCAD用アプリケーションソフトで使用されている記述言語である「HP‐GL/2」、「HP RTL」にも対応し、用途にあわせた最適な出力方法を選択することができる。

  

3面記事】 

ヤマイチテクノ

多彩なソリューション一堂に

「UGS」など来場者魅了 

ヤマイチテクノ(山脇雅則社長)は7月12日、大阪・本町のつるやホールで「ヤマイチ トータルソリューションフェア2012」を開催。同社のオリジナルソリューション「UGS」をはじめ、さまざまなサービスや製品を体感できる場を演出した。
 フェアでは、同社が開発した簡易ファイル共有サイト「DSFileShare」を参考出展した。これは訪問先や出張先で、持参していない営業資料・技術資料などをiPadやパソコンで即座に参照できるツール。あらかじめプライベート・クラウドに資料を配置しておくことにより、その場でカタログや提案書を提示することができる。実演デモも行われ、来場者は興味深く見入っていた。

 複合機を活用した電子データ活用ソリューション「UGS」は、非構造化データや画像データの統合データベースと地図情報システムを統合し、簡単・有効に活用できるもの。紙文書を速やかにデータベース化するとともに、業務で必要とする文書を瞬時に検索する「全文検索」機能も装備している。フェアでは、複合機販売時の付加価値商材として、主に事務機ディーラー向けにアピールした。
 このほか、カタログをはじめ、パンフレット、チラシなどをデジタル加工する高機能の電子カタログソリューション「e‐catalog」も来場者の関心を集めていた。