1面記事】 

リコー

国内の生産機能再編

来年4月に新会社設立 

リコー(近藤史朗社長)はこのほど、日本国内における設計機能と生産機能を見直し、再編することを決定した。具体的には、現在生産関連会社で行っている画像機器の設計・生産機能およびリコーの同機能の一部について、2013年4月を目処に設立する設計・生産それぞれを統合した新会社2社に集約する。
 今回の再編は、リコーグループとして画像機器の設計・生産機能の強化を狙ったものであり、顧客に新しい価値を提供する製品・サービスを創出し続けることと、グローバルな競争に勝てるもの作りの力の獲得、競合を凌駕する低コスト設計・生産力の確立の同時実現を目指すもの。
 新会社設立までのプロセス、名称など詳細については今後早急に検討し、決定しだい速やかに公表する。
【今回の再編の概要】
 東北リコー、リコーユニテクノ、リコーエレメックスの各社が持つ設計機能およびリコーの設計機能の一部を新会社へ移管し、会社・組織の垣根を取り払った開発体制と仕組みを構築することで、設計効率と開発力の最大化を目指す。これにより、基盤事業領域においてはさらなる開発生産性の追求、低コスト技術力の向上、顧客対応力の強化を行う。合わせて、新規事業領域や成長・強化領域にリソースを投入できる体制の構築も加速する。

  

JDパワー

積極提案でビジネス拡大

「カラー機CS調査」まとまる 

J・D・パワーアジア・パシフィック(アルバート・ラパーズ社長)は8月8日、「2012年日本カラーコピー機・カラープリンタ顧客満足度調査」の結果を発表した。調査は全国の企業(従業員規模30人以上)を対象に、オフィスで使用するカラーコピー機およびカラープリンタの顧客満足度を調べたもの。カラーコピー機は6千162社から、カラープリンタは2千400社から回答を得た。
 この調査では、各機器における総合的な顧客満足度に影響を与える4つのファクター(領域)を設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価をもとに総合満足度スコアを算出(1000ポイント満点)。ファクターごとの総合満足度に対する影響度は、カラーコピー機では「商品」40%、「コスト」20%、「販売店の対応」18%、「保守サービス」23%となった。カラープリンタでは「商品」40%、「コスト」32%、「販売店の対応」18%、「保守サービス」9%となった。
 カラーコピー機の顧客満足度ランキングは、富士ゼロックスが第1位(総合満足度スコア666ポイント)となった。以下、第2位にリコー(同649ポイント)、第3位はキヤノンとコニカミノルタの2社が同スコア(同646ポイント)で続いた。

  

2面記事】 

JBMIA、文書管理セミナー

公管法で業務改革促す 

ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA、内田恒二会長)は7月27日、東京・港区の品川グランドセントラルタワーで「文書管理システムセミナー2012」を開催、関係者やユーザーら120人が出席し、大盛況となった。
 今回のテーマは「公文書管理法と文書管理の新たな変化〜公文書管理法に基づく業務改革の実現〜」。
 開会に先立ち中西英夫専務理事は、「このセミナーでは、文書管理法がもたらしたもの、残された課題を検証し、文書管理に求められる新たな変化を紹介していく。DMS部会の一番新しい出版物として『文書管理物語』を会場の皆様に紹介したが、是非とも手に取り、一読して頂き、皆様方のビジネスに役立ててもらいたい」と挨拶した。
 特別講演は「公文書管理制度の来歴を再考する〜文書管理システムを考える手がかりとして〜」と題し瀬畑源・一橋大学大学院社会学研究科特任講師が講演した。「公文書管理法」は、なぜこの時期に制定されたのかを解説。議事録未作成問題の原因を考えるためにも、公文書管理の歴史的経緯を明治時代からさかのぼって分析し、日本の公文書管理制度の特徴を浮かび上がらせ、現在の文書管理システムを考える手がかりを説明した。

  

文紙メッセ

西日本最大の見本市

古代の文具などイベントも 

文紙MESSE協議会(大阪文具工業連盟・大阪紙製品工業会・中部文具工業協同組合)主催による「文紙MESSE2012(文具紙製品見本市)」が8月7〜8日、大阪市中央区のマイドームおおさかで開催された。
 開会式で西村貞一代表幹事(サクラクレパス社長)は、「今年は9回目の開催。私どもの情報発信が少しずつ形となって西日本最大級の見本市として認知いただけるようになった。前々回から一般公開に踏み切ったが、今回は2日間とも商談日/一般公開日として設定し、マーケティング活動や直接的な消費者プロモーション活動ができるよう図った。日々進化し続ける文具を、一般来場者に、見て!触って!体感して!愛着をもっていただきたい。さまざまな企画コーナーを開設するなか、今回は来場者1万人を目標とし、特別イベントとして『歴史と文化と夢を語る文房具展』を実施する。そして今回は、大阪文具事務用品協同組合様、神戸文具事務用品協同組合様、京都文紙事務用品協同組合様にはポスターの社内・店頭展示、お取引様への案内チラシの配布など特段のご協力をいただき、感謝しております」と挨拶した。