1面記事】 

コニカミノルタ、下期の事業展開

CSナンバーワンへ「顧客中心主義」徹底

「新製品」「キンコーズ」で上期は増収増益 

コニカミノルタビジネスソリューションズ(KMBJ)は昨年12月、業界紙記者懇談会を開催し、2012年度上期(4月〜9月)の振り返りと下期(10月〜来年3月)の事業展開について説明した。基本方針「お客様中心主義」を徹底し、複合機の新たな使い方提案や業種別マーケティングの深掘り、キンコーズとのコラボレーションによるプロダクションプリント推進等、さらなる飛躍に向け、成長戦略を実行していく。
 和田幹二社長は冒頭挨拶のなかで「当社の上半期は、第1四半期(4〜6月)は少し苦戦したが、第2四半期は新製品を投入した効果などもあって、トータルとしては増収増益を達成できた。これはご販売店やお客様をはじめ関係者の方々ののお陰」と謝意を述べ、今後の方向を語った。
 基本とする方針は「お客様中心主義の徹底(顧客満足度ナンバーワン)」。とくに注力するのは、@MFP(複合機)「bizhub(ビズハブ)」のラインアップを一新し、ユーザーから好評を得、販売台数が好調。この勢いを今後も継続、A業種別のマーケティング戦略を強化し、それぞれの市場を深掘り・拡大、B5月にグループの一員に加わったビジネスコンビニ国内最大手のキンコーズ・ジャパンとコラボレーションすることによってPP(プロダクションプリント)事業で様々なシナジー効果を発揮‐の3点で、「年間売上高1千億円が射程圏内に入った。また来年度はコニカとミノルタが統合して10周年を迎える。これを節目に次へ飛躍できるよう皆様とともに成長していきたい」と抱負を語った。

  

OKI・ヤマトシステム開発

LCM分野で提携

管理コスト削減図る 

沖電気工業(OKI、川崎秀一社長)とヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発(YSD、皆木健司社長)は1月8日、パソコン、プリンタ、スマートフォンなどのIT機器のライフサイクルマネジメント(LCM)サービス分野の販売提携に合意した。IT機器の管理負担を減らしたい企業に対し、1月から両社がそれぞれのLCMサービスを組み合わせて、顧客に最適なサービスをワンストップで提供する。
 OKIは2010年から、端末の運用・保守まで含むクラウドサービス「EXaaS」を開始し、2011年からオフィスIT機器向けのクラウドサービスブランドとして「EXaaS SmartWorkspace(エクサース スマートワークスペース)」を展開している。
 サービス内容は、パソコンのLCMにおける運用・管理業務をOKIが代行する「EXaaS PC‐LCMサービス」やプリンタを対象にした同様のサービスである「EXaaS プリンタLCMサービス」、企業のIT資産管理を行うマルチデバイス管理サービス「EXaaS ISM」などを提供している。

  

内田洋行

大塚家具と業務提携

ショールームでオフィス提案 

内田洋行(柏原孝社長)はこのほど、総合インテリア企業の大塚家具(大塚久美子社長)と、オフィス事業分野において業務提携を開始した。
 これは、内田洋行が、大塚家具が扱う各種ファニチャーの取扱いを開始するとともに、オフィス空間の提案活動にて大塚家具の全国ショールームを活用するもの。
 内田洋行では、企業における来賓対応・顧客対応への意識が高まっていることを背景に、インテリアファニチャーの取扱い品目を拡充し、オフィスにおける顧客対応エリアの提案を強化していく。
 業務提携の主な内容は次のとおり。
@内田洋行は、大塚家具の全商品の取扱いを開始する。
A大塚家具は、全ショールームにおいて内田洋行と協同で商談対応をする。
 「有明本社ショールーム」(2万4千673平方b)をはじめとする、5万6千種におよぶ商品群を扱う大塚家具の全国ショールームで、内田洋行と大塚家具は、協同で顧客の商品比較・検討を支援する。

  

京セラDSの「エコシス」

「iFデザイン賞」受賞

シンプルな形状など基調に 

京セラドキュメントソリューションズ(駒口克己社長)はこのほど、新A4モノクロプリンタの「ECOSYS FS‐4300DNシリーズ」(日本名「ECOSYS LS‐4300DNシリーズ」)が、オフィス/ビジネスカテゴリーにおいて「iFデザイン賞」を受賞した。
 iFデザイン賞は、世界中のデザインプロフェッショナルにより、厳正に審査されて付与される最も権威ある世界的な賞のうちの一つ。1953年からドイツ・ハノーバー工業デザイン協会が主催している。
 4つのカテゴリーの「プロダクト」、「コミュニケーション」、「マテリアル」、「パッケージング」に対して、ドイツ国内のみならず世界中から応募があり、その賞はデザインの独創性、革新性のみならず、使いやすさ、品質、環境への配慮など総合的に検討され、国際的に優れたデザインとして評価されている。
 ECOSYS FS‐4300DNシリーズは、顧客に高い評価を得ているエコシスプリンタの新シリーズであり、優れたIT機能、高信頼性、および高耐久性を外観デザインで表現することを目指した。

  

2面記事】 

エプソン、プロジェクタ新モデル

会議の新スタイル提案

電子ペンで書き込み可能に 

エプソンは、壁やボードにプロジェクタで投写した画面上に電子ペンで書き込みができるインタラクティブ機能を備えたビジネスプロジェクタの新商品3機種を、1月17日から順次発売すると発表した。予想市場価格は、「EB‐1410WT」が約30万円、「EB‐436WT」が約20万円、「EB‐426WT」が約18万円。販売目標台数は今後1年間で約1万5千台を予定している。
 エプソン販売の中野修義取締役販売推進本部長は、「2011年度のプロジェクタ国内販売台数において17年連続国内シェアナンバーワンを達成し、一般オフィスや教室、大会議場など幅広い用途で、多くのお客様にエプソンのプロジェクタを利用していただいている。今回投入する新商品は、お客様のご要望に応えるためのインタラクティブ機能(電子黒板機能)を搭載したモデルである」と説明した。
 「EB‐1410WT」は、解像度WXGA対応の壁掛けが可能な超短焦点モデル。カラー・全白とも明るさ3100ルーメンで、さまざまなシーンに求められるカラーの高い表現力を明るい環境でも実現している。

  

近畿複写産業協組

組織の「3つの価値」具現化

創設50周年 新年互礼会開く 

近畿複写産業協同組合は1月10日、大阪ステーションシティ・ノースゲートビル内のレストランで新年互礼会を開催、組合員および賛助会員が出席した。
 冒頭挨拶に立った楠本雅一理事長(淀川工技社社長)は、「今年、当組合は創設50周年を迎える。『論語』に五十にして天命を知る≠ニある。複写業界が大きな曲がり角にきている今、私たちはあらためて協同組合の天命とは何かを、皆さまと共に考えたい」
 「組織には三つの価値があると思う。一つは場≠フ価値。会員、賛助会員の皆さまが共に集まれることに感謝する。二つ目は力=B皆さまがお持ちのいろいろな力が集まって社会に貢献できる。三つ目は、これらから生み出される利=Bそれは、目に見えない効果や効用であったり、ビジネスから生まれるプロフィット(利益)であったりする。これら三つの価値が連鎖して、この50年の歴史が培われてきた。変革期にある私たちは三つの価値を具現化する事業を展開し、天命がなせるのではないかと思う」
 「5月29日には全国のお仲間も集まっていただいて、50周年を寿ぎたい」と出席者の繁栄を祈念した。