1面記事】 

クラウドサービスで紙文書の電子化支援

リコー:スキャニングサービス展開

富士ゼロ:マルチメディアと融合図る 

クラウドビジネス加速へ。リコー(近藤史朗社長)は、紙文書の効率的な電子化と活用を促進するクラウドベースのスキャニングサービス「RICOH Scan CX(リコー スキャン シーエックス)」の提供を2月13日から開始した。また富士ゼロックス(山本忠人社長)は、紙とマルチメディアを融合するクラウドサービス「SkyDesk Media Switch(スカイデスクメディアスイッチ)」を2月4日から提供した。
 「RICOH Scan CX」は、デジタル複合機(MFP)の操作パネルでスキャン時のファイル名の設定や、電子化した文書のファイル名の変更作業、保存先フォルダへの仕分け作業の手間を削減するスキャン業務の効率化と、保存先の設定やスキャン時の設定などを一元管理する仕組みをクラウド上で提供し、複数台のMFPに同じ設定を配信可能にするなど、運用面での効率化が図れるサービス。
 ファイルの保存先として、社内のPCやサーバーに加え、クラウド上のストレージサービスを設定することができ、クラウド連携の第1弾として、まずはGoogle社が提供するオンラインストレージサービスGoogle Driveへのダイレクトスキャンに対応した。顧客は、業務内容によってクラウドの保管先、ローカルネットワーク内の保管先を組み合わせて一元的に利用することができる。

  

MM総研、12年国内PC出荷概要

出荷台数伸びる(過去2番目)

価格競争で出荷金額大幅減に 

MM総研(中島洋所長)は2月14日、2012年暦年(12年1月〜12月)の国内パソコン出荷実績を調査、結果を発表した。それによると、国内出荷台数は前年比2・7%増の1千520・7万台となった。過去最高を記録した2010年(1527・1万台)にはおよばなかったものの、総出荷台数は95年の調査開始以降、過去2番目の規模となった。
 一方、出荷金額は個人市場でのタブレットとの競合や法人市場での低価格製品要求が高まったことから前年比13・7%減の1兆71億円、平均単価は6・6万円と前年から1・3万円の減少となった。
 市場動向を見ると、企業・官公庁向けのメーカー直販と販売店販売を合計した「法人系ルート」は前年比9・9%増の778・7万台を出荷。個人市場向けの出荷ルートである「個人系ルート」は、前年比3・9%減の742・5万台となった。
 法人向けでは年前半は厳しい経済環境が続いていたものの、WindowsXPからWindows7へのリプレースニーズが顕在化しており、買い替え需要が活性化してプラス成長となった。一方、個人向けでは、急速に拡大が続くスマートフォンや、年後半に話題となった7インチタブレットとの競合が進んだことから台数が減少した。

  

モバイル機器の印刷ページ数

IDCが調査 印刷量は増大傾向 

IDCジャパン(竹内正人社長)はこのほど、米国で実施した、モバイル機器が今後の印刷ページ数に与える影響に対するエンドユーザー調査の結果を発表した。スマートフォンやタブレット等のモバイル機器の急速な普及は、今後5年間に、印刷、スキャン、ドキュメント管理、そして印刷ページ数に大きな影響を与えると考えられる。
 今回、米国IDCが、スマートフォンおよびタブレットユーザーを含む800人に対してエンドユーザー調査を実施した。それによると、スマートフォン/タブレットユーザーの多くは、若い男性で、収入は高い傾向にあり、旅行や出張の機会が多いことが分かった。注目すべき点は、彼らはノンユーザーよりも実は多くの印刷を行う傾向があること。
 スマートフォン/タブレットユーザーは、PC上の多くの主要ビジネスアプリケーション(20のうちの16)において、ノンユーザーよりも多く印刷する傾向が見られた。
印刷ページ数という観点から、スマートフォン/タブレットユーザーの印刷ニーズに対応すること、彼らにモバイル機器からの印刷方法を伝えることの重要性は明確。
 2012年において、モバイル機器から実際に印刷しているユーザーが急激に増加した。逆に、印刷ニーズがまったくないとするユーザーは、2012年時点ではまだ約50%いるが、2015年も同じと答えた回答者は25%に減少した。

  

2面記事】 

「page2013」盛況裡に幕

65万人来場 最新POD機一堂に 

日本印刷技術協会(JAGAT、塚田司郎会長)はこのほど、東京・池袋のサンシャインシティ・コンベンションセンターTOKYOで、「page2013」を開催した。テーマは「拡大!コミュニケーション支援ビジネス」。出展社は129社。会期中に6万4千760人が来場した。
 このうちリコージャパンは、「印刷市場のCO2削減に向けて」を始め、「紙と電子の融合」「ワークフロー構築ソリューション」を提案。オンデマンドプリンタ「RICOH Pro C751EX」を出展、注目を集めた。「第2世代へ、プロ、刷新」をテーマに、進化した「RICOH Pro C901S」もアピール。
 キヤノンマーケティングジャパンは、キヤノンプリントスクエアのワークフローを、後加工機まで含めて再現したJDFワークフローによるブックオンデマンドサービスのデモを展開した。クリエイティブアーツに求められるニーズに対応するプリンタの定番「imagePRESSC1+Uワールド」のさまざまな運用方法を紹介した。
 コニカミノルタビジネスソリューションズは、カラーデジタル印刷システム「bizhub PRESS C8000」、高彩度フルカラーデジタル印刷システム「bizhub PRESS C70hc」を訴求した。

  

コニカミノルタ陸上競技部

連覇へ向けさらに邁進

駅伝優勝報告会を開く 

コニカミノルタホールディングス(松崎正年社長)は、東京・文京区の東京ドームホテルで、「コニカミノルタ陸上競技部ニューイヤー駅伝2013優勝報告会」を開催し、コニカミノルタ陸上競技部は連覇に向けて邁進していくことを誓った。コニカミノルタグループの関係者や取引先など380人が来場し、大盛況となった。
 「ニューイヤー駅伝・第57回全日本実業団対抗駅伝競技大会」は元旦に行われ、群馬県庁を発着点とする7区間100`のコースに37チームが出場。コニカミノルタが4時間51分32秒で5年ぶり7回目の優勝を果たした。
 優勝報告会は、土井敏之・TBSアナウンサーの司会で進行。第1区から第7区までを走った選手(谷川智浩、野口拓也、宇賀地強、伊藤正樹、新田良太郎、松宮隆行の各氏)と、その他の陸上競技部メンバーを始め、若島司・陸上競技部長、酒井勝充監督、コーチなどが登壇し、紹介された。
 次いで、コニカミノルタランニングプロジェクトナビゲーターで女優の黛英里佳さんが、酒井監督に花束を贈った。黛さんは「現地で応援して大きな感動を与えて頂き、選手の皆さんや監督に感謝を申し上げたい。連覇を期待してしまうので、全力で応援していきたい」と挨拶した。